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先輩のセカンドバージンは僕のもの
【熟女/人妻 官能小説】

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(最終話)昔の男との邂逅C-1




「ーーごめんね」

「ん?何が?」

すっきりとした顔の理央は、先程の顔とは打って異なりくりくりとした目を加奈子に向けて尋ねる。

「煽るつもりなかったんだけど、普段は本間さんのこと考えて……一人でしてるのかなって思ったら、独り占めしたいって思ったから」

向き合っていたのに、恥ずかしそうに加奈子はベッドの中でドアに寝返りを打って、理央に背中を向けた。

「何それ、加奈子可愛いっ。ぎゅぅ」

加奈子の後ろから抱きつく。

「だ、だ、だって、あたしとは期間空くこともあるけど、未だにたくさんしてるじゃない? 一人でするなら、出来ない人とのこの考えるかなって。AVも見ないって言ってたから……」

「加奈子とたくさんしてるってことは、そもそも一人でしてない。僕の体力と、せーしには限りがあるんで。
会社だけで飽き足らずに、家でも加奈子とやりまくる男がオナニーもしてたらヤバすぎるでしょ。僕、もうさすがにシジューなんで、むりむり」

加奈子は顔を熱くさせる。
飽き足らないほどに抱かれーーそれを厭わずに受け入れている自分も同じほどに、彼を欲している、ということだ。
それに改めて気付かされる。
自分だって四十半ばを過ぎた、女としては盛りを過ぎた年齢なのに。

彼に抱きしめられれば発情して、彼を求めてしまっている。

「それなら、なおさら……そんなこと思って、ごめんなさい」

「ーーいくら職場の人だとしても、前に関係があった女性と、未だに連絡取ってたら普通は嫌だろうなって思った。
でも加奈子がいちばん。たくさんヤキモチ妬いて、めちゃくちゃにして、ごめん。ぎゅぅってしてると、加奈子が安心するっていうのと違って、僕は乱暴したくなる。加奈子が足りないまんまなのかな」

加奈子は腹に回された理央の腕を撫でる。
そして、腕の中で理央の方に振り返った。

「だから、繋がって確認したいと思うんでしょ。「安心したい」のは、エッチする目的の話をしてるんであって、理央があたしのこと抱きたいのは安心するための過程。同じことだよ」

「加奈子も僕のこと、足りないってこと?」

「そりゃそうよ。だから、人ってお付き合いするんでしょ。今までは柚木がいてくれれば良かったのに」

加奈子は顔をずいっと近づける。
暗い部屋の中で、常夜灯と、カーテンの隙間から覗く月明かりで見える表情に、理央はどきんっと胸を高鳴らせた。

「理央の体と繋がらないと、ダメになっちゃったの」

「ーーか、かなこ、その言い方ずるい。ぼく、したくなっちゃうじゃんっ」

「ふふ。だーめ。今日はここで寝てなさい。あたしみたいなおばさんとそんなにしたいなんて、変わった子なんだから」

ちゅっと音を立てて唇にキスを施すと、理央の頬を撫でる。

「最近寝不足でしょ。ちゃんと寝ましょ? いいエッチするには、体力温存しとかないとね」

かぁああっと理央の顔が赤くなる。
加奈子がくすくすと笑って部屋を出たあとも、「いいエッチ」のことを考えてなかなか寝付けないのだった。


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