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先輩のセカンドバージンは僕のもの
【熟女/人妻 官能小説】

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(最終話)昔の男との邂逅C-4




「ーー中村さんってすごいよねぇ」

みち草に集まった、木綿子、理央、亨の三人。

木綿子は肘を付いて手のひらで顎を支えながら、タバコの煙を吐き出している。

「……うん」

理央がぽつりと呟く。

理央も、亨も当然その場におらず、この場で木綿子から報告を受けたのだった。

加奈子は、十二歳になる子供がいるとは言ったもののーー

それは、倉田と別れた後に、自暴自棄になって寝た男との間に出来た子供だと言ったのだ。
子供の血液型から、自分と倉田との子供ではありえない、と。

「まあ、加奈ちゃんの性格考えたら、……冷静に考えてみれば、嘘だってわかるけどな。あの真面目な加奈ちゃんが自暴自棄になったって、簡単に男と関係持つわけない。その時の加奈ちゃんの頑固な性格、一番知ってただろうし」

「……僕が言うのも変なんだけどさ、その倉田さんって、すごい優しい人なわけでしょ。当然避妊も欠かしたことなかったらしいんだ。そんな中で、加奈子、妊娠しちゃったんだよね……」

「てか、佐藤はここにいていいの? 木綿子さんに誘われたからいるんだろうけど」

理央はビールを一口飲んで、ジョッキを置くと、口を開いた。

「ん。今日は少し一人にさせてって言われちゃった。加奈子、普段そんなこと言わないから」

苦笑いを浮かべながら、理央は泣きそうな気持ちになった。
人を思いやる加奈子が好きだ。
そして、今日も最大限、倉田のことを思いやる発言をしたのだろう。
倉田がなるべく傷つかないように。

だがーー加奈子はどれほど傷ついたのだろうか。
加奈子の思いを汲もうとすればするほど、加奈子の傷が計り知れないことに気づく。


三人が解散したのは二十一時前だった。

理央はあまり酔いもせず、タクシーでこのまま帰るのは、何となく寂しかった。
たまにはいいかと、駅の方まで歩いて、バーに入った。

数回入ったことのあるバー。
カウンターに座り、ラフロイグのソーダ割りを頼む。

「うはー……久しぶりに飲んだ」

独特の香りのする、それ。
歯医者の香りがすると、好む人は多くなかった。
だが、理央は好きでよく飲んでいた。

加奈子と付き合うようになってから、こういう場にも来なくなった。
いつの間にか、自分の世界が加奈子中心になっていたのだった。

あんなに遊んでいた隼人も、もう側にはいない。
それに、隼人は加奈子にも手をだした。人との関係は変わってしまうのだ。
それが分かっていたからこそ、遊んでいたのに。


(ずっと一緒にいたいって思う人が現れるなんてなあ……)


二杯目のラフロイグのソーダ割りを頼んだところで、テーブルの上のスマートフォンが振動する。
加奈子からの着信だった。

「もっしもーし」

平静を装って、理央は電話に出た。


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