(最終話)昔の男との邂逅C-16
ぎゅぅうっと加奈子の体を抱きしめる。
「倉田さんは、優しかったかもしれないけど、加奈子の魅力はわからなかったし、引き出せなかった。僕の方がふさわしい。うむ!」
理央は言い終わってケラケラと笑っている。
「確かに。ふふ。理央って、本間さんのこともそうだけど、セックスが必要なことだって思わせる天才なのね?」
「い、い、今、本間さんの話する?!」
「やだ〜。熟女のセカンドバージン狙ってるんだ〜」
「そ、そ、それは……ちょっと、否めません!」
理央の正直な回答に、加奈子は思わず笑ってしまった。
そして、理央の胸元に唇を押し当てる。
さらには鎖骨の辺りに……少し強めに吸うと、暗がりでわからないが、おそらく痕がついてしまったに違いない。
「か、かなこ、ちゅうするなんて、ずるい」
理央が子供っぽくあたふたしている。
「どうしてずるいの」
「ぼく、がまんしてるから」
「え?」
加奈子の手を取って、理央は自身のペニスに這わせる。
どくん、と熱く脈打っている。先程射精したばかりなのに。
「ん、すごいね。本当……」
加奈子はそのまま、理央の乳輪をぺろり、と舐め上げる。
それに添えられた加奈子の手は、優しく動いていてーー
「ふふ、あんなに激しかったのに。あたし、もう一回食べられちゃうの?」
意地悪そうに、加奈子は上目遣いで聞いた。
ーー理央の答えはもちろん、YESだ。