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先輩のセカンドバージンは僕のもの
【熟女/人妻 官能小説】

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(最終話)昔の男との邂逅C-15

「ぁ、んっ、気持ち、いい…………っ」

今なら思える。
佳織とうまく行かなかったのは必然だったのだ、と。
ほかの女と寝ても面白くなく、途方に暮れているところを、


ーー元気ないじゃない。


あまり話のしたことなかった、加奈子に話しかけられたのだから。

あの日に社内の女性を食事に誘ったのだってーー理央の行動としてはありえなかった。

改めて、また思う。はじめから特別だったのだ。
加奈子は理央にとって特別だった。
佳織をセックスの標的にしたのとは異なってーー

「は、ぁ……いくっ……いくの……っ」

「僕も……いく……っ」

「や、いってるから、早いの、だめぇ……っ」

加奈子が痛みを感じるのではないかと思われるほどに、パンッと激しくナカに打ち付けて、理央はスキン越しに果てた。
噴いた潮と、互いの体液に濡れた布団の上に、二人は重なり合った。







「ぅう……お布団……冷たい……」

二人で向かい合いながらくっついているが、腰の辺りにまとわりつくひんやりとした感触が不快で、加奈子は不満を漏らす。

「上で一緒に寝よ?」

「ん、そうする…。今日は心配かけて、ごめんなさい」

「なんにも。僕、散々ひどいことしてるでしょ」

「それとは違うじゃない……」

加奈子は、倉田とのことを話し出した。

同じ会社で、自分より少し年上の倉田とは、数年付き合ったのだと言う。
加奈子は真面目だったが、セックスが嫌いだった訳ではなかった。
その一方、倉田は自分から性的なコミュニケーションを取るほうではなかった。

「あたし自身も性欲が極端に強いとかではなくて、コミュニケーションとして、抱きしめて欲しかったってそんな感じだと思うの。すごく優しかったし、仕事以外でも会ってて。でも……キスとか、抱きしめられたりとか。そういうのあんまりなくてさ。
あたしもあんまり、自分の思ってることをうまく口に出せる方じゃなくて、次第に距離が出来た感じだったんだよね」

別れる一ヶ月ほど前にたまたましたセックスで、妊娠してしまったのだという。
避妊を怠らなかったにもかかわらず、だ。
セックスの回数が多いわけではなかったから、ゴムが劣化していたとか、そんな理由なのかもしれない、と。

「妊娠したってわかったときのこと、今日思い出したの。あたし、倉田のことすごい好きだったみたい。だからーー産みたいって。産まない選択なかったんだ。
あとね、多分、自分に自信ないのは……多分、うん。
人のせいにするのは好きじゃないけど、倉田のせい。自分って、女として魅力ないんだってずっと思ってたの。だから、理央のこと、泊められたんだと思う。もちろん、誰でも家に入れるわけじゃないわよ? だけど、会社の後輩の若い男の子が……そんな風にあたしのこと思うなんて、毛頭思わなくて」

「じゃ、別れて良かった。やっぱり」


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