(最終話)昔の男との邂逅C-10
「ーーあ、あぁっ…!」
理央はローターを胸からずらして、スイッチと繋がったコードをズボンの外に垂らしたまま、そのローターをショーツにあてがった。
「僕に、エロいとこ見せて」
「は、ぁ……っ。理央、こんなの、すぐ……!」
理央はショーツ越しにぐりぐりと、円を描く。
体は強く引き寄せられて、理央は唇を奪われる。
「ん、んぅ………ん、気持ち、いいっ……こんなの、ダメ……っ」
脚をM字に開いて、加奈子は理央がそれを当てやすいような体勢を自らつくる。
加奈子がべろべろと舌を単調に動かすから、理央も興奮して、舌を絡ませる。
(キスしながら、機械当てられたら……!)
「あ、ぁ……んっ」
理央の体を引き寄せて、加奈子は大きく体を揺らす。
子宮がぎゅぅうっと締め付けられる感覚。
強制的に絶頂を迎えさせられ、下着の中はどろどろに溶けきっていた。
「は……ぁっ、理央、いっ……てるから、それ、離して……」
小刻みに体を震わせながら、加奈子は懇願する。
理央は削られた理性の中、何とかそれを離して、スイッチをオフにした。
「ん、没収」
理央に組み敷かれつつ、加奈子は淫具を理央から奪うと、枕元に置いた。
加奈子の上に乗る理央は、息を荒げており、理性が削られて苦しそうだ。
その雄は、いつもの子供らしいくりくりした目とは異なって、獲物を狙うような目付きで加奈子を見下ろしている。
(あたしも我慢、できないんだけどね……)
加奈子はショーツとズボンを同時に脱いで、脇に放ると、理央の右手に触れる。
「ナカも、触って。理央の手でも気持ちよくして」
「ん、ぅ、落ち着けって言ってみたり、そういう煽るようなこと言ったりして」
むぅ、と理央は口を尖らせる。
「煽ってないよ、あたしもしたいんだもん」
くすっと加奈子は笑って、体を引き寄せる。
理央の右手が加奈子のボディラインを確かめるように胸から腹へ、脇腹から臀部へと滑る。
それだけで下半身が波打つのに。
さらには膝の辺りから、太ももの辺りを何度もなぞり、焦らすようにして脚を開かせる。
「ん、ふ……ぅ」
優しい手つきに、心も体もほぐれていく。
既に茂みを越えて、臀部まで体液が垂れてしまいそうなほどに溶けきったそこ。
クレバスの外側を撫でて、左手で体を抱きしめながら、理央はじっと加奈子を見つめる。
「痛かったら、言ってね」
「ん……っ」
くちゅり、と音を立てながら、卑猥な窪みの外側を指の腹で撫でて、ゆっくりと差し込んでいく。
じわじわと膀胱の裏側が熱を持っていく。
「んん、指……気持ち……いい」
半分ほど指が埋まると、理央はそこでナカに優しく円を描く。
ぞくぞくぞくっと、腰に寒気が走り出した。
「ぬるぬるして……めっちゃ入れたい」
泣き言を言うように、加奈子の耳元で囁く。はぁ、はぁ、と荒い吐息を吐き出しながら。
「ふふ。理央しか奥まで触れないのに、そんなこと言ってくれるの?」