敏江さんと清二さん-3
「え〜!き、君!そういうことだったのか!よし、分かった、君と美佳さんのことは絶対に秘密のことなんだな。」 「そうです!佐伯さんに知れたら大変です。絶対に知れることのないようにお願いします。」 「よし、分かった。その代わりと言っては何だが美佳さんとの連絡をお願いするよ。」 「は、はい、分かりました。連絡をするように美佳さんに言っておきます。」 「頼むよ、あ〜!よかった、私も青春時代を取り戻せるよ!なあ、敏江、良かったよ。」 「あなた、良かったわね、何でも言ってみる物よ。」 「うん、そうだな。うん。」
僕はある意味変な形でキューピッドのように美佳さんと清二さんの橋渡しをすることになってしまいました。が、その前に佐伯さんと僕の関係が・・・。
次の日の昼休みに会社の前の公園でベンチに腰掛けのんびりしていると佐伯さんが僕の前に立って、「あなたさあ、どういう関係なの?うちの両親と?」 「え!どういうことです?」 「だってさあ、私が昨日帰ったらびっくりするようなことを言うんだもの。」 「は?何か?」 「何か、じゃないわよ!母があなたに定期的に抱かれたいって言っていたわよ。だからお前に何とかしてくれって。どういうことよ!説明して!」 「せ、説明って、・・・。」
この時僕はどういう風に誤魔化すかいろいろ頭の中で考え、「実は僕が旅行先で佐伯さんのご両親と同じホテルに泊まっていて、大浴場でお父様が僕のおちんちんを見てビックリされて、是非にも妻を抱いてくれ、と言われて断り切れずつい関係を持ちました。それで帰ってからも連絡をしてくれと名刺を頂いたんですが、僕がそれを忘れていて・・・。この前佐伯さんを家に送って行った時にお会いして・・・。で、昨日の夜また関係を持ちました。それでどうしてもこれからも月一でお願いしたいと言われました。でも佐伯さんと同じ会社ですし、それはまずくないですか、と僕が言ったら、じゃあ、娘に相談しようって・・・」 「なるほど、そう言うことか。そう言えばパパも随分前から役立たずだってママが文句を言っていたわ。ふ〜ん、まあ、いいか。ママもまだまだ女だからなあ、このまま枯れて行くのはかわいそうだものね。私が頼んでみるって返事しちゃったのよ。」 「はあ、すいません、黙っていて。」 「ああ、いいのよ。でも、私のことは内緒でしょうね。だって母娘で同じ男性と関係を持っているって俗にいう親子丼じゃん、恥ずかしいでしょう?お互いに。」 「それは内緒です。僕と佐伯さんだけの。」 「君と私だけの内緒、・・・か。」 「え?何か?」 「あ、いや、いいの。二人だけの秘密。じゃあ、これからは私が連絡をするから来てやってね。」 「はい、分かりました。お伺いします。」
こうして敏江さんとの関係は佐伯さんの合意の下で決まってしまいました。変な感じですけどね。
あとは美佳さんに清二さんが会いたがっていることを伝えることですね。