魔物戦記〜新たな仲間〜-7
「どうする?」
「どうすっかぁ」
「鱗を剥ぐとか?」
「無理だろ」
「んじゃ、跡形残らず消し去るしかない」
「魔法ねぇ」
「時間を稼いでほしいんだなぁ」
「今度は俺が囮ってわけかいいだろ」
「ほら来るよノウェ」
ベヒモスが行動を開始する
「お前の尻尾を切り落としたのはこの俺だよ!」
「グアォォォ」
「ほら、こっちだこっち」
「よっし!頼むぜ」
ナギは辺りに散らばる魔力原子を集める
「ノウェ離れろ!」
黒に近い紫色の球体が突然あらわれる
「ダークインフィニティ」
球体はベヒモスを包み込むノウェは紙一重でそれから逃れる
「あっぶねぇよ!忠告おせぇよ!」
「悪い悪い、溜め過ぎて力を押し切れなかったんだよ」
「馬鹿かお前!」
「だからワリィって」
二人は座り込んで一息ついた
「お前、なぁにがカンだよ同類だからわかったんじゃねぇか」
「バレちまったか」
「馬鹿野郎」
そう、不思議と友になれそうな気がしたのは同類だったからである
「しかし種族をあてるってのはすごいことに変わりねぇなぁ何もんだ?」
「鬼だよ」
「なんだって?」
「鬼だって」
「マジか?」
「マジ」
「大変な宿命背負ったな」
「あら、鬼の宿命知ってんだぁ博識だねぇ」
「いつ現れるかわからねぇのによく明るくしていられるなぁ」
「・・・・」
「あの娘に話したのか?」
「まだだよ」
「なんで!」
「・・・・・・そろそろ町に帰るか」
「そうだな・・・悪かった」