魔物戦記〜新たな仲間〜-5
「んじゃ俺は行ってくるとするよ」
「うん、気を付けてね」
「わかってるさ」
ノウェは山の中に入って行った
「山の向こう側かな?」
予想は当たった
山頂に着くと不自然に枯れ木が多い場所があった
「ここらか・・・」
辺りを見回すと洞窟のような穴があった
「ここに居ますよって言ってるような所だな」
ノウェが洞窟の中に入ろうとした時、急に中から濃い霧が出てきた
「クソ!気付かれたか・・・何も見えやしねぇ」
後ろで物音がした
「そこか!」
ノウェは斬魔刀で切り掛かった
「おっと、落ち着けよ!」
「その声、ナギか?」
「覚えててくれたんだぁ嬉しいねぇ」
「そんなに物忘れひどくねぇよ」
話していると霧に大きな影が移る
「あぶねぇ!」
「おっと、せっかちな野郎だぜ」
ノウェは宙返りをして華麗にかわす
「話の途中だってわからなかったのかよ!」
「無理無理、そんなに頭よくないよ」
二人は影の主、ベヒモスの姿を確認して戦闘態勢をとる