フェラチオ-4
快感は後からやってきた。健斗は動揺して日菜の体に強く抱きついていた。
「ああ、姉貴…、出ちゃっ…た」
泣きそうな声を絞り出す健斗に、日菜の胸はキューーンと締め付けられる。
「ハァハァ、健斗…、大丈夫だよ…?」
日菜は健斗の背中を優しく撫でながら思う。
(可愛い…)
弟に萌えてしまった。もう愛おしくて仕方がない。体にペニスを押し付けて射精した男を気持ち悪いとは思わなかった。むしろ嬉しく、そして可愛らしく感じ、愛おしく思う。
「ハァハァ、うっ…、うっ…」
体をビクン、ビクンとさせ、同時にペニスが脈を打ち精子を出している健斗。子供の頃にオネショをしていた時、その瞬間何とも言えない気持ちよさを感じたが、まさにそんな感じだった。情けなく思いつつも股間が温かくて気持ちが良かった。ただ脈打ちが収まって来るにつれ、どんな顔で日菜と対面すればいいのか恥ずかしくはなって来た。下半身の湿りが恥ずかしくなる。ただそんな自分の背中をずっと優しく撫でてくれていたのが唯一の救いだった。健斗は勇気を持って言った。
「ごめん姉貴…」
弱々しい声でそう言った。
「謝らなくていいんだよ?何も悪い事、してないでしょ…?」
穏やかな声に大きな安心を得る。
「でも…恥ずかしい…」
「お姉ちゃんの前では、何しても平気だよ?恥ずかしがる事なんて、一つもない…」
優しい言葉が物凄く嬉しかった。
「姉貴…」
その優しい言葉に背中を押され、顔を上げ日菜を見る。そこには甘えたくなるような優しい日菜の笑みがあった。
「興奮しちゃったよね?気持ち良かった…?」
「うん…」
「じゃあ興奮させちゃったお姉ちゃんの責任だね。」
そう言ってチュッとキスをする。
「姉貴…」
「ンフッ」
柔らかな手で健斗の頬を撫でる。
(可愛い…、可愛い可愛い可愛い!!!)
弟への愛情が止まらなかった。後に思えば、この瞬間が健斗の為なら何でも出来る、そう日菜に思わせた瞬間だった。生涯愛する事になる日菜の原点になる。
「健斗ぉ、お姉ちゃんの事、好き?」
「うん、大好き…」
「私もだよ、健斗…」
「姉貴…」
そう言って2人は濃厚に舌を絡めて体を揺らしながら愛を確かめ合うのであった。