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生贄の人妻
【熟女/人妻 官能小説】

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突然の電話-1

水曜日

キッチンカウンターに置いた携帯が震え 呼び出し音に
麻衣は 取り上げて 画面の森の名前を見て 
顔を曇らせてタップした
低い森の声が 携帯から流れ

「 はい!! 」

会話を拒絶したい気持ちを抑えて 答え
森が 何時もの口調で

「 直ぐに スーツを着て 〇〇駅に来てくれ 」
ぶっきら棒な 言い方は変わらない

「 今からですか? 」
拓哉を送り出して 化粧も碌にしていない麻衣は躊躇して聞き直した

「 直ぐにだ スーツ 絞らないのを着て 靴はペタンコの黒 」
「 それと・・・・ 」
少し間が空き 

「 麻衣 白いブラジャーとパンツ 出来れば何時も着ているのを 」
麻衣は 無言に成り 携帯を耳に当てていた

「 9時の 急行に乗りたい 」

時計を見て
「 間に合いません 」

森の沈黙が続き 

「 9時45分の 急行に乗る 」

通話が切られ 麻衣は服を脱ぎ 着替えをバックに入れ
言われた スーツを着て 暫く履かなかった 靴を取り出して
軽く拭き マンションを飛び出し 電車に乗った時
拓哉の夕食を用意してこなかったと 歯噛みをして
拓哉に 部長と同行するので 今から出かけると
ラインを入れると 直ぐに返信が 麻衣の許へ届いた

「 判った 夕飯何か食べて帰るから 心配しないで 」

拓哉のラインを読み 涙が浮かんで来る

ーー契約の為 泥酔した 麻衣を 男たちの前に差し出して
  意識の無い体を 男達は 好い様に弄び 麻衣を抱き
  麻衣の中へ 代わる代わる 汚い男根を埋め 薄笑いを
  浮かべていた姿を 思い浮かべ 悔しさに 惨めさに
  受け入れる事しか 出来ない自分に 腹立たしさを
  目の前を走り抜ける 景色を塞ぐ窓に手の平で
  叩いていた  ーー


ターミナル駅に付き 言われた改札へ行くと 大柄な森が携帯で何か話
麻衣を見て 改札へと向かう後ろを 麻衣は小走りで 付いて行く
列車に乗ると 森は厳しい顔でパソコンを開き 
何度も画面を変え スクロールを繰り返し
立ち上がって ドアを出て 会話を繰り返し 
また パソコンの画面を睨み
立ち上がった時 パソコンを抱え デッキへと歩いて行った
麻衣は黙って そんな森の姿を冷めた目で見て 
窓の外の走り去る景色を見つめていた
森がバックに パソコンを入れ 

「 降りるぞ 」

きつい表情のまま 立ち上がって 駅へ降り立つと 
目の前のタクシーに乗り
7階建てのビルの前で  止めて 社内へと入り 
受付で森が

「 〇〇株式会社の 森と申します 社長にお取次ぎお願いできますか 」

受付の 娘が 内線を取り上げ 2.3、話をして 顔を上げ

「 そちらで 少しお待ちいただけますか 社長は ただいま会議中で 」

森と二人 受付の前に置いてある 長椅子に座り 
呼ばれるのを待ち続けた
何時もの 出張と違う雰囲気に 麻衣は何度か森の顔を見て 
厳しい顔で 前を見つめている森の顔を見て 口を閉ざし 
前を見つめ声を掛けられるのを待ち続けていた
時計の針が 頂点を越して 短針が4と5の中間に差し掛かった時

「 〇〇株式会社様 どうぞ7階へ 」

エレベータを 手の平が指し示され 二人は エレベーターで7階に
ドアが開き 奥の部屋に森は迷わず歩いていくと 軽くドアをノックして
奥からの声に 部屋に麻衣が付き 入った途端 森は床に土下座をして
大きな体を 縮める様に 頭を下げ 麻衣は森の姿を見て 
後ろで慌てて正座をして頭を下げた

「 この度は 大変 ご迷惑をおかけいたしました 」

頭を下げたまま 森は椅子に座っている 60ぐらいだろうか 恰幅の良い
社長に頭を下げ続け 社長は黙って 頭を下げる二人を見下ろしていた

1分・・・2分・・・3分・・・

沈黙が続き 社長が初めて口を開いた

「 昨日から 作業止まってね・・・」

森が大きな体を縮める様に頭を床に付け 

「 申し訳ありません 」

頭を擦り付け 下げ続け謝罪を続け

「 いつから? 」

社長が冷たく 森を見下ろして聞いた

「 土曜の 夜に最初の200を納品出来るかと 」
森が答え 

「 200??? 」

社長が怪訝そうに森を見て来る

「 昨日報告を貰い 原因と新しい型を 単体一つ作らせて 」
「 それを流して 今作らせております 複合の型が出来るのが明後日 」
「 日曜から 単体 複合で 御社を第一優先でと 指示いたしました 」
「 月曜からは 平常の業務に ・・・」

椅子に座った社長が 暫く黙り 

「 今週 4日間の・・・」

森が 頭を下げ 

「 損失に関しては 一任させて頂いております 」

頭を上げ 社長を見て

「 今回の件は 私の不徳の極み 大変申し訳ありません 」

大きな声に 麻衣も小さく 申し訳ありませんと追従する声に
社長が初めて 麻衣を見て 少し表情が変わり また森を見て

「 椅子に・・・ 」

促されて 社長室の隅の 応接椅子に座った社長の前に二人で座り
森と社長の会話が始まった



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