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生贄の人妻
【熟女/人妻 官能小説】

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突然の電話-2

硬い会話が続き 社長の顔にやや優和な
表情が浮かび 笑い声を上げ 少しの間が開き

会話が途切れて 社長が時計を見て

「森君 宿は?」

「〇〇ホテルを・・・」
社長に聞かれ答えると

「あそこの料理 旨いんだよな 暫く食べてないな」
独り言の様に言い それを聞きつけ森が

「 社長 今夜のご予定は? 」
社長の目が微かに光ったのを見て

「 宜しければ ご一緒のお食事など 」
森に誘われ 少し間が開いて 

「 迷惑料 貰おうか 」
笑い声を上げ 麻衣に目を走らせ

「 7時位で 良いかな 少しだけ片付けたいから 」

机に向かって行く背中に 深く頭を下げ 1階に降りると
受付には誰も姿が無く 社内も静かな佇まいを見せ
タクシーを呼び ホテルへ向かった
森が 二つの部屋の鍵を受け取るのを見て
麻衣は少し安堵して レストランの予約を取り 
森は麻衣と一緒に部屋に入ると
部屋の隅の椅子に座り 

「 まい!! 」

呼ばれた麻衣は 森に近寄り 傍に寄ろうとした時
前の椅子を進められ 椅子に座って 森と視線を合わせ
歪な顔の中の 大きな目の中に 不思議な光を見て
麻衣は視線を瞳の奥まで 覗くように視線を合わせ続け
瞳の奥に見える 怯えの正体を探っていた
 
・・・私が 口を利かないから?・・・
・・・私が 部長を 嫌ったから?・・・
・・・男たちに 差し出したのを怒っているから?・・・

森が真剣な顔で 口を開いた

「 まい 今夜社長に 抱かれて欲しい 」

森が話す言葉を聞いた時 立ち上がり 
大黒様を潰した顔を 引っ叩きたい
麻衣は怒りに 顔を歪め 
森の目の奥の悲しそうな表情を見て
もう一度 視線を合わせ 姿勢を正した

「 大事な取引先の 社長なんだ・・・ 」

呟くような言葉の重みに 体が前に出て 
森の話を聞き続け

「 麻衣は 川田の奥さんだよな 」
話が急にそれ 頷いて 森が何を言いたいのか考えた

「 社長が迫ってきたら 逃げて良いから 」
麻衣が首を傾げると

「 川田 一人の奥さんを 演じて欲しい 」
森が麻衣の手を強く握って

「 たのむ!! 」
両手を握った手に頭を付けて

「 頼む!!! 」
もう一度同じ言葉を繰り返し言われ 
麻衣は黙って頷いていた

約束の時間に 社長との会食が始まり
麻衣は社長のグラスに ワインをお酌し
二人の会話に耳を傾け 麻衣に話を振られた時は
軽い受け流しで 森と社長に会話を続けさせ
社長のグラスに気を配っていた
二人の会話が弾み始め 社長の笑い声が出始めた時
食事が終わり 森がもう少し お部屋でどうですか?
社長を誘って ホテルの部屋に入り
ルームサービスの 摘みとワインがテーブルに乗せられ
社長と森が 椅子に腰かけたのを見て 麻衣はベッドに
腰かけ 愛想笑いを浮かべ 二人の会話を聞いていた
社長が麻衣を見て 話しかけ

「 独身? 」

聞かれた麻衣は 左手を上げ 指輪を見せ

「 これでも 私 人妻です 」

「 残念だ なぜ良い娘は 早いのかな? 」

大きな笑いを上げ 麻衣に話しかけ 
麻衣が答えている時 森が携帯を持ち

「 社長 済みません 」

一言、言うと 携帯を耳に当て 部屋を出て行った




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