姉の手-9
「ああ…、ああ…、っくっ…」
精子の勢いが弱まった後も断続的にペニスが脈打つ健斗。まるでずっと続いて欲しいと思う程の至福の拷問を受けているようだ。蕩けそうなペニスに甘苦しく顔を歪ませ声を喘がせていた。
大量に床に垂れている精子を見て胸が熱くなる。
(凄い…、精子がこんなにいっぱい…)
何より精子を自分の手で出したのが嬉しかった。頭の中には精子がドピュッと出た瞬間が焼きついて離れなかった。
(凄い…、精子…)
射精し興奮が鎮まって行く健斗とは逆に、日菜の興奮は未だ冷めやまない。
自分の世界に入り精子に心を奪われている日菜は、健斗に話しかけられようやく我に返る。
「姉貴…」
「ん…?あ、あっ…」
気付くと健斗が悩ましげな表情で見つめている事に気付く。
(や、やだ…、私、どんな顔してたんだろ…、恥ずかしい…)
咄嗟にペニスから手を離し顔を赤く染めた。そんな日菜に少し掠れ気味の声で話しかける。
「気持ち良かったよ…、物凄く…」
本当に感謝してるんだなと言うような表情をしていた。
「ほ、ホント…?良かった…」
妙にドキドキしてしまう日菜は、姉としてしっかりなきゃと思いつつも、今はその自信がなかった。
「こんな気持ちいいの、初めてだよ…。凄い…」
胸がドキドキして浮き足立つ日菜。
「良かった…。またしてあげるね…?」
自分でも何を言っているのか良く分からないままそう答えた。
「ホント…?」
「う、うん。」
健斗は嬉しそうに喜ぶ。
「ありがとう!」
「ううん?」
何故か目の前の弟を男として意識してしまう日菜。それは精子を目の当たりにして、本当の意味で健斗も男なんだと認識したからかも知れない。欲望に満たされ、ダランと垂れ下がったペニスを見て胸の高鳴りを感じる日菜。何となく健斗の前で裸でいる事が恥ずかしく感じた。
その時日菜のスマホに、両親からそろそろ帰ると言うLINEが届いた。
「今日、早くない!?健斗、急いで!?」
「あ、ああ!」
健斗を慌てて浴室から出した日菜。ドアを締めると日菜は無意識のうちに手についた精子を口に運んでいた。
(ああ…生の精子…)
まだ少し温もりが残る精子の味にイッてしまうそうな程の興奮を感じた。気付くと床に顔を寄せ、垂れていた精子を口で啜っていた。
(健斗の精子…、美味しい…)
頭の中がカーっと熱くなる。弟の精子をゆっくりと飲み込んだ日菜の性器はグッチョリと濡れていた。