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特別身体検査をしてくれたお医者さんにマンションでエッチなことされちゃった
【フェチ/マニア 官能小説】

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運命の放課後-1

 夏美は学校が終わるまでずっと検査のことを思い出して、恥ずかしさに悶えながら過ごしたのだった。思い出すだけで顔が真っ赤になるのだが、夏美は自分でも不思議なことに、もう一度あの医師の検査を受けてみたいという気持ちが沸いてきていたのだ。あの医師の穏やかで優しそうな声、あの医師が自分の身体を正面から見つめる視線、あの医師がガーゼ越しに自分の身体に触れる感覚……

 あんなに恥ずかしい思いをさせられたのに……夏美はもう心の中はあの若い医師の虜(とりこ)となっていた。

 今頃あのイケメン医師が他の女生徒にも優しそうな笑顔を見せて、あの検査をしているかと思うと、妙な嫉妬心みたいなものが沸いてくるのだった。

(なんだろう……このモヤモヤした気持ちは……)

 6時限目の授業が終わって、夏美はいつも通り由衣と帰ろうとした。校門に向かって歩いていると、駐車場の端に目を引く車が止まっていた。夏美は車のことは詳しくないが、シルバーでかっこいい高級そうな車だった。その車に荷物を積み込んでいる男性の姿を見て2人は驚いた。

 それはあのイケメン医師だった。今日の全ての検査が終わって、荷物を片付けて病院の方に戻ろうとしているのだろうか。夏美はドキンとなった。彼の姿をもう一度見られるとは思っていなかった。彼は夏美たちに気づいていないようだった。夏美は彼を見つめたまま、動けなくなってしまった。

 突然、由衣が夏美の手を掴んで、その医師のほうに歩き出した。

「えっ? ちょ、ちょっと、由衣?」

「夏美、早く早く! 今のがしたら、あのお医者さんに、2度と会えないかもしれないんだよ」

 由衣は興奮していた。夏美の手を引っ張って医師のところに走っていった。夏美は由衣についていくしかなかった。

「あれ? きみたちは……」

 イケメン医師も気づいて、驚いたようにこちらを振り向いた。車に乗り込もうとした足を止めて、じっと夏美たちの方を見つめている。彼は夏美たちを覚えているのだろうか。夏美は彼の目に見つかったことに、恥ずかしさと期待と不安が入り混じった気持ちになった。

 2人はドキドキしながらも車の前まで駆け寄った。そして若いイケメン医師を前にして緊張のあまり固まってしまった……

 2人がもじもじしていると、若いイケメン医師の方が爽やかに笑って話しかけてきた。

「ああ…君たちは……今日最初に検査させてもらった……えっと……桐原夏美さんと澤野由衣さんだね」

「は、はい! そうです!」

「あたしたちの名前、覚えてくれてるなんて……」

 夏美も由衣も嬉しくて、つい飛び上がってしまった。

「うん……患者さんとかの名前を覚えるのは、医者の基本だからね。今日は恥ずかしい思いをさせてごめんね」

 確かに夏美や由衣にとってとても恥ずかしい検査だったが、それでも優しく謝ってくれた。夏美は彼の声に心がときめいた。

「あ、いえ……大丈夫です」

「今日はお世話になりました」

 2人は短く返事をしただけで、頭が舞い上がっていてどうしていいかわからなかった。由衣が思い切って声を掛けた。

「あのっ……これから病院に戻られるんですか?」

「うん、そうだよ。今日の検査データも整理しないといけないし、レポートも残ってるからね。研修医だから貧乏暇なしだよ」

 イケメン医師がにこやかに答えた。こういう車に乗ってるんだから貧乏ってことは無いと思うけど彼は忙しいのだろう。夏美は彼に迷惑をかけたくなかったが、もう少し話がしたかった。

「そうなんですか……大変ですね」

 由衣がそう言った後、夏美は自分でも信じられないことを口走った。

「あの……この後、なんとかお時間を作ってもらえませんか?」

「えっ? そ、それは……いったいどうしたの?」

 若い医師は戸惑っているようだ。夏美も自分の言葉に驚いた。何を言っているんだろう。でも勢いは止まらなかった。

「実はあたしたち、もっとじっくり診察してほしいんです」

「ええっ?」

 イケメン医師はさすがに驚いたようだった。夏美も由衣も真っ赤になった。でも、もう止まれなかった。夏美の後を引き取って由衣が続けた。

「そうなんです。実はあたしたち、生理痛がひどいんです。だからしっかりと診察してほしくって……」

「え? で、でもそれは……」

「お願いします!」

 2人の声が合った。夏美と由衣は医師の目を見つめた。彼はどう思っているのだろう。彼は2人の気持ちに応えてくれるのだろうか。無茶なことをお願いしているのは、わかっているのだが……

 医師はしばらく考え込む素振りをして、2人に向き直った。

「ちょっと待ってね……」

 イケメン医師はスマホを取り出してどこかに電話を始めた。何かスケジュールの調整をしているのだろうか、ほんの数分ほどで電話を終わって、また2人の方に振り向いた。

「じゃあ……2人ともこの車に乗って。病院では無理みたいだから、今から僕のマンションに来てもらっていいかな?」

「はいっ」「はい!」

 夏美と由衣はこの時を待っていたかのように元気よく返事をした。

 2人は若いイケメン医師の車の後部座席にいそいそと乗り込んで、並んで座った。夏美と由衣は顔を見合わせてにっこりした。後部シートはゆったりとしてクッションが気持ち良かった。どことなく豪華な車内に夏美の心は躍った。

 夏美は思った。診察してほしいなんてバレバレの嘘をついて、医師の車に乗り込んでしまった。医師の方でも、夏美や由衣がどういうつもりで車に乗り込んできたか察しているかも知れない。夏美の心臓は激しく高鳴っていた。

 由衣の方を見ると、彼女も興奮気味の顔をしている。2人とも、もはや引き返せない。というか夏美自身、今更引き返したくはなかった。


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