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妻を他人に
【熟女/人妻 官能小説】

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再会-5

 そんな二人でも、セックスの相性だけは最高でないことがわかっていた。

「Eくんはゆきちゃんと、私はDくんとしたセックスがずっと忘れられなくて、それで二人とも浮気しちゃった。あ、ゆきちゃんたちのせいっていう意味じゃないよ? あくまで問題は自分たちなんだから」
「別れて私もいろいろな人と恋愛してセックスもした。ゆきちゃんみたいにお持ち帰りされちゃったこともあるよ。ふふふ」
「セックスもEくんよりいい人、たくさんいた」
「そんな経験を二人ともして、少し大人になって。良くも悪くも潔癖さがなくなったのかな。結婚したらもう一生恋愛やセックスの相手が一人だけって、よく考えたら不思議なことだよねって思い始めたの」
「お互い納得した上でなら、結婚後も別の人とそういうことしてもいいんじゃないかって。あくまで『お互い納得した上でなら』だけど」

 海外ではすでに、「オープンマリッジ」や「ポリアモリー」という新しいパートナーの形が注目されつつあった。

「これなのかなって思ったの。無意識だったけど私たちが考えていたのは、オープンマリッジなのかもって。私たちだけ特殊じゃないことがわかって少し安心したし、勇気をもらった……」
「それにね、実際やってみてわかったことだけど、お互い日常生活の中で相手に異性の影を感じることがあるわけでしょ? そうするとゆきちゃんじゃないけど心がぎゅっと切なくなって相手が愛おしくなるの」
「もちろんエッチも盛り上がっちゃう。うふふ」
「あ、ごめんね、こんなこと聞かされて嫌だった?」

 かぶりを振るゆき。
 夫やZとまったく同じことを言っていることに驚いた。彼らの発言は自分の性欲を満たす方便かもしれないが、ゆきだってその方便に甘えて好き勝手してきたのだ。
 ただ楓たちのそれは、二人でよく話し合い、さまざまなトラブルや葛藤を乗り換えた先の結論という意味で、重みが違うように感じられた。

  *

 歓楽街の駅で、カップルは下車した。これから食事だろうか。それともホテルに直行するのだろうか。若い男女の恋愛は、瑞々しさと情欲に満ちている。大人の恋愛は、情欲だけに満ちている。さまざまな理由をみつけ、自らの性欲を満たそうとするのが大人なのだ。

 ゆきは周囲の乗客に気づかれぬよう、深いため息をつく。
 私はこの先、どうなってしまうのだろう――。
 カフェでの楓との時間が輝いていたからこそ、今夜これからまた始まる時間が、よりいっそう耐え難く感じられる。

 都心高台の閑静な住宅街に位置する駅で地下鉄を降りる。心臓の鼓動が早くなるのは、長い上り階段のせいだけではない。大きく呼吸すると、駅構内から吹き上がってきたカビ臭い空気がゆきの肺を満たした。見上げると美しい夕焼けはすでに無く、灰色の出口がぽっかり口を開けている。

 雨が降っていた。

 垂れ込める分厚い雲に迎えられたゆきの顔に、小雨がかかる。
 出口に隣接したカフェの軒先に、グレーのメッシュヘアの男が立っていて、ゆきに気がつくと笑顔で手を上げた。仕立てのいいスーツを今日もきれいに着こなしている。

 楓との別れ際、彼女はもう一つ気になることを言っていた。

「ゆきちゃんの上司のWさん? あの人ね、気をつけたほうがいいかもしれない」
 動揺を隠せぬゆきを、楓はじっと見て、付け加えた。
「変なこと言ってごめんね。美魔女でも何かとゆきちゃんと一緒に行動してたでしょう? だから気になって……」
「すごく優秀で人望のある人なのは知ってる。杞憂だといいんだけど……。もしなにか困ったことがあったら、いつでも相談して!」

 待っていた男に軽く会釈するゆき。楓が「気をつけたほうがいい」と忠告した人物。
「いい? 何かあったら……これだけは忘れないで。一人で抱え込まないで、私を頼って!」
 楓はしつこいほど念押ししていた。ごく短い会話ではあったが、和やかな再会の場にそぐわぬ切迫感を漂わせていた。なぜ? 彼女は何を知っている?

 男は快活な様子で「おつかれさん。じゃあ行こうか」と声をかけ傘を広げる。傘は一見無地だがよく見ると細かな模様があしらわれている。年齢に見合ったさりげない香水の匂いがふわりと漂ってきた。男は、仕事のこと、体調のことなどゆきを気遣う質問を矢継ぎ早に発し、彼女はそれに短く答える。
 爽やかな男の態度とは対照的に、ゆきの表情は硬く、ときおり見せる笑顔もこわばっている。

「すまないが、また今日もよろしく頼む」
「はい」
「なんとかなりそうなメドがもう少しで立つ。あと二ヶ月、いや、一ヶ月……。私が必ず……なんとかする」
「ありがとうございます」

 周囲はすでに暗い。
 傘を差し、Wに一歩遅れて歩き出す。
 雨足が強まり、遠くで雷鳴が轟いた。

  *

 二時間後――。
 とあるマンションの一室。
 ゆきは全裸でベッドの上にいた。

 数名の男たちが下半身を露出し、彼女の周りに群がっている。大勢に囲まれ、彼女の姿はほとんど見えない。密集した男たちの隙間から女の細い脚だけがにょきりと飛び出し、ときおりひくひくと痙攣している。

 男たちが入れ代わり立ち代わりゆきの股を開き、その中心へ腰を沈める。ある者は膣へ、ある者は肛門へペニスを挿入し腰を振る。すでに人妻の子宮と直腸には大量の精液が注がれているのだろう。ひと突きごとに、白濁した粘液がブジュリと泡を立て噴出し、漏れ出す精液に蓋をするようにまた別のペニスが挿し込まれる。前後の穴それぞれに異なるペニスが同時挿入されることもある。射精を済ませた男は女に肉棒をしゃぶらせる。両手にもそれぞれ別の陰茎が握られている。

 流れ作業のごとく勃起、射精、清掃、復活のサイクルを繰り返す男たち。
 すべての作業工程にはゆきの膣、肛門、口、両手が使用され、人妻の身体は一時たりとも休むことを許されない――。


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