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熱帯魚の躾方
【SM 官能小説】

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温泉旅行(二)-2

 「御主人様、この後どうしますか?」沙莉の問いかけに三人がこちらを凝視している。「郷禄温泉という宿がちょっと走ったとこにあって、ここみたいに岩の隙間から温泉が湧出して、その上に浴槽を作ってある。貸切だけどね。湯上がりにすっぽん食べられるから、行ってみようか?」「美羽も行くよね?」「はい!御主人様、私もご一緒させて頂いていいですか?」いかん、美羽まで御主人様と呼び出した。
 三人がこちらに近づいて来た。関係を追及されると面倒だ。早めに上がるか…。
「あの、さっき郷禄温泉って…。」どうやら、そちらの情報を聞きたかったようだ。「お邪魔しました。」別の女性が問いかけてきた。「あの御主人様って?」沙莉と美羽が同時に答えた。「私達の御主人様なんです!」聞いた女性がぽかーんとしている。
 まあ、普通の人じゃ、こういう関係は理解出来ないだろうから、相手を引かすにはいい答え方だ。

 まだ時間が早かったので、はんざきセンターにオオサンショウウオを観に行ってから、郷禄温泉へと向った。駐車場からすっぽんの養殖池の横を通って、宿に入る。本来はジビエを食べさせる宿らしいが、今回は貸切湯と昼食のすっぽんを目あてに来た。
 貸切湯はタイル張りで、ちょっとした銭湯のようだ。湯船の下の岩の亀裂から湧出していて、湯船から溢れ続けている。泉質は真賀温泉館の幕湯とほぼ同じだが、貸切で独占出来るのがありがたい。時間はちょっと短めなのが惜しいところだ。
 すっぽん料理を昼食に頂いて、一旦宿へと戻った。

「何だか、ホクホクというか、身体が熱くなってない?」「温泉のせいじゃない?」私も同じように血が巡るのを感じる。すっぽんのせいだろうか? 
 温泉街に一軒だけある喫茶店でコーヒーを飲む。昔ながらの純喫茶は、二人には珍しいようだ。「ウインナーコーヒーってなんですか?」美羽が壁のメニューを見ながら不思議な顔をしている。「うん、コーヒーを頼むと大きなウインナーが入ってるんだ。」沙莉が笑いを我慢している。「コーヒー飲みながらウインナーを食べるんですか?」「そうそう、砂糖やミルクを入れたらウインナーで混ぜながらね。」「へぇー。」「じゃ、ウインナーコーヒー三つで!」
 マスターが笑いながらコーヒーを持って来てくれた。「あれ?ウインナーは?」美羽が不思議そうな顔が聞く。ついに沙莉が吹き出して、私も釣られた。「ウインナーコーヒーは、下にザラメ糖を敷いてコーヒーを注いで、生クリームを浮かべたものですよ。」マスターが美羽に説明してくれた。
「二人ともひどーい!」「ハハハ、でも美味しいよ!」
「お姉ちゃん、調教って縛ったりとかするの?」「興味あるの?」「うん。ちょっとだけ。」「じゃ、お部屋に帰ってからね。」

「御主人様?」「ああ。」沙莉が美羽にこれまでの調教を簡略的に話していく。聞いてる美羽の顔が真っ赤に染まる。「じゃ、ちょっとだけ見せてもいいですか?」「いいよ。沙莉、車のハッチに入ってる。」沙莉が調教道具が入っているバッグを取りに行った。
「何を見たいの?」「お姉ちゃんが縛られてるところとか…。」美羽の前で縛りを見せることにした。
 背中の後ろで腕を重ねて手首内側にして縛り、左側から乳房の下へ横向きに通す。背中の縄へ下から交差させて、今度は右側から乳房の上を横向きに通す。背中の縄をくぐらせ首の左側から乳房の谷間へ、乳房の下の縄をくぐり、乳房に合わせて縦の縄を巻き付ける。鎖骨のところでV字にして首の右側を通し、背中の縄に留める。
 もう一本短めの縄を用意して両脇の縄を絞り、背中の縄に纏める。余った縄尻はきれいに巻き付けて纏める。基本の高手小手縛りだ。

「すっ、スゴい…。い、いやらしい感じ…。でも、お姉ちゃんきれい。」見つめる美羽の瞳の奥に淫欲の火が灯るのを沙莉は見逃さなかった。
「御主人様、美羽も縛って頂いても?」「せっかくだからやってみようか?」
 縛られてる最中、美羽の呼吸が段々と荒くなっていく。「息は止めないで!力を抜くの。」緊縛姿の沙莉からアドバイスが入る。
「ハァハァ、縛り方の名前とか…。」「ああ、最も基本的な縛り方でね。高手小手縛りって言う。」姿見で自分を映させる。
「美羽はしゃがんで。」「はい、御主人様。」美羽の目の前で沙莉の浴衣を拡げる。「御主人様、お許しください!」沙莉の長い脚が露出する。「脚を拡げろ!」「は、はい。」パンっ!掌で尻を叩く。沙莉のヴァギナから透明な愛液が内腿を伝う。指で掬い美羽の目の前に持って来る。「ご、御主人様、やめてください!」「舐めてみるかい?」「はい。」「美羽、やめて!」指をペロリと舐めた。「どんな味だ?」「殆どわからないけど、微かに塩と渋みみたいな。」沙莉の顔が赤く染まる。マゾヒストの淫猥な瞳に変わっていくのを美羽が凝視している。
 先に沙莉の縄を解いた。縛られた美羽を寝かせる。「美羽のも見せて!」「…。」「脚を拡げなさい!」美羽の脚の間に割って入り、太腿を叩く。何と沙莉がサディストに変わる。泣きそうの顔の美羽を見て、躊躇している。まだ、沙莉では美羽の中に灯り始めた淫欲の火を炎には出来ない。
 寝転がり浴衣がはだけた美羽の左腿に右膝を置いて押さえ付け、右の足裏を私の左の腰骨に当てて、右足首に縄をかけて脛と腿を纏めて縛る。もう片方も同じように縛り、別の縄を両足首と脇の縄を結び簡易な開脚縛りにした。
 恥ずかしがって抵抗したが、沙莉と二人がかりだからあっという間だ。観念して横を向いた頬に沙莉が優しく触れる。「どんな感じ?」「は、恥ずかしい…。」「それだけ?お腹の下あたりから熱くならない?」「少しなってるかも…。」沙莉が美羽の開かれた股間へと顔を近づける。「嫌、やめてお姉ちゃん!いや!」「ほーら、美羽もいっぱい濡れてる。」美羽の目の前に指を持っていく。「ダメ!舐めないで!汚い!」指をパクっと口に入れてしゃぶった。美羽が涙目になってる。


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