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妻を他人に
【熟女/人妻 官能小説】

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妻を他人に (12) さようなら-3

 Zによると、今日もゆきは最後のキスを拒否したらしい。
 最後の最後に我に返ったのか知らないが、では行為中にあれだけキスをしていたのはなんだったのか。妻へのかすかな苛立ちが芽生える。初めての貸し出しのときから幾度も胸に去来した感情である。ゆきの一挙手一投足に心をかき乱され、やがてそれは興奮と愛おしさに形を変えることを私は知った。

 寝室に戻ってきたゆきは、いつもの可憐な妻だった。
「ごめんね……ちょっと疲れちゃった……」
 ベッドにパタンと倒れ込むゆき。よその男との性行為で疲れ果てる人妻のなんと腹立たしく、色っぽいことか。
 思わず後ろから抱きしめる。美しい横顔に疲労の色が滲んでいる。

「大丈夫? パパに嫌われてない……?」
「どうだと思う?」
「んーー……嫌われてはいないけど、怒ってる?」
「正解」
 怒りを込めて腕に力を込める。
「もっとぎゅってして……」
「もっと怒られたいの?」
「うん」
「なんで?」
「だってパパ前に言ってたもん。怒ったあと、もっと大好きになるんだって」
 都合の良いことをいう妻をさらにきつく抱く。はちきれんばかりの股間をゆきの尻に押し付ける。
「あ、『好き』が増えてきた」
「調子に乗るな」
 さらに強く。美人のご都合主義に男は甘い。
「もっと……」
 もっと強く。

 他の男と愛し合ってきた妻を取り戻したい夫。
 心身に深く刻まれた別の男の存在を振り払いたい妻。
 わずか一時間で生じた夫婦の亀裂を修復するかのように、夫は妻を抱き、妻は夫に抱かれた。
 どのくらいそうしていただろう。背中を向けたまま、ゆきがポツリと呟いた。

「………………挿れて……」
「いいの? 疲れてるなら無理しなくても……」
「もっと大好きになったんでしょ……?」
「とっくだよ」
「じゃあ挿れて。許可します」
「なんだそれ。可愛い……」
「早くぅ……」

 私は妻のスウェットとショーツをずり下ろす。人妻の丸いヒップは、ほんの少し桃色に染まっているように見えた。他人に捧げられ、さんざんに打ち据えられたゆきの尻。大陰唇はすでに薄っすら開き、中の花弁を覗かせている。割れ目から愛液が滲み出ていた。

「……いいよ。好きにして……」
 避妊具を装着した亀頭で愛液を塗り伸ばし、花びらをめくり、開く。
「ん……あんまり感じてあげられなかったらごめんね」
「うぅ……その発言だけでイっちゃいそう……!」
 横向きに寝そべったままのゆきの後ろから挿入する。
「ゆきは……無理に感じなくていいからね」
「ん……んん……ありがとう……パパもイきたかったらいつでもイって。ゆきパパとエッチできるだけで嬉しいから……っんん」
 前回夫婦のセックスが崩壊しかけた反省を活かし、互いが互いを傷つけ合うことのないよう優しい言葉を交わす私とゆき。
「なんか俺たち、寝取られセックスに慣れてきた?」
「んふふ……ゃだあそんなの……」
「ていうか今日のゆきさ、いじらしい発言が多すぎない?」
「ん……んん……そうかなぁ?」
「そうだよ。全部の発言がいじらしくて可愛くて……ゆきのこともっと……もっと大好きになりそう」
「これ以上奥さんのこと好きになってどうするの?」
「嬉しいくせに」
「別に……」
「だめ?」
「いいけど……」

 こんな愛に溢れた会話を重ねているくせに、いっこうに、そして予想通り芳しくない反応のゆき。だらしなく緩みきったまんこは、この場所に他の男のペニスが挿入されていたという揺るがぬ証拠。挿入する意味があるのかさえ疑わしい、粗チン緩マン夫婦の虚しいセックス。なのに心はどこかで繋がっていると思うのは気のせいだろうか?

「パパ……『好き』って言って……」
「また? どんだけ聞きたいの?」
「いいから」
「大好きだよ……ゆき、愛してる……!」
「嬉しい……ゆきもパパのこと大好き……愛してる……ぁんっ……ん、んん……っ」
 気のせいでは、なかった。
「疲れてるのに俺の相手してくれてありがとう……」
「ううん。ゆきもホントはしたかった……してほしかった……ぁあんっ」
「気持ちよくないのに?」
「気持ちよくないけど気持ちいいんだもん……」
「ゆき……そんなこと言われたらすぐイッちゃう! いいんだよね? すぐイっても」
「……早すぎない? いくらなんでも……」
「ゆ、ゆきーー……ひどい……」
 クスクスと人を小馬鹿にしたように笑うゆき。しかしその瞳は潤み、頬は紅潮している。
「うふふ。冗談だよ……いいよ……来て……ぁん……っ」
「……許さない……罰としてもう出す……ぁあ!」
「ぁあん、いいよ……ゆきにおしおきして……っぁん……パパのおちんちんがビクンてなった……気持ちいい……ぁん」
「あぁもうだめホントにイッちゃう……!」
「んぁああ……来て……出して……ぁあああ」

 二分ともたずイッてしまった。興奮はまったく収まらない。
 私は妻を仰向けにし、正常位で挿入した。

「ぁあん……! ちょっと……パパぁ……待って、だめ……ぁ、ぁああ……」
 ゆきの膣がきゅうと収縮するのがわかった。熱い蜜が溢れ私の下半身までびしょ濡れにする。
「ゆき……すごい濡れてる……!」
「だって……だってぇ……気持ちいい……どうしよう……」

 ふと、ゆきが不自然に両手を前に組み胸元を隠しているのに気がついた。細い手首を掴みぐいと押し広げると、妻の身体中にキスマークがついていた。胸の膨らみに、谷間に、下乳に、乳輪の周りに、お腹に、腋に、鎖骨に。


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