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忘れさせてあげる
【ロリ 官能小説】

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side 詩織 10-1

6時過ぎ 橘家から自宅に戻ってきた詩織は
台所で米を研いで炊飯器にセットしてスイッチをいれるまで
進めていると砂織が帰宅してきて台所にやってきた

「ただいま ご飯炊いてくれてたの? ありがと」
「おかえり あと ハンバーグ ゆいちゃんちで
 夕ご飯の支度手伝ってて貰ったから」
「え? 優美さん なにからなにまで…お礼言わなきゃ
 手伝いって…どれくらいしたの?」
「一応 ハンバーグは全行程わたしもしたよ」
「玉ねぎのみじん切りも? 包丁 平気だった?」
「夕ご飯前にも味噌ラーメン作りで
 ゆいちゃんのお母さんとくみこちゃんのお母さん
 大人ふたりが見ている中で包丁の使い方とか
 教わったから」
「怪我とかなかった?」
「慎重にしたし大丈夫 緊張はしたけど
 それに味噌ラーメンもうまく出来たよ」
「どんなの作ったの?」
「サッポロ一番 みそだけど
 豚バラ肉 エノキタケ 長ネギ ニンニクをバターと辛味噌で炒めたあと
 塩コショウで味を調えて
 水入れて沸騰させたあと麺を入れて最後に粉末スープと言った感じ
 味噌はこがした方がいいぽい」
「冷蔵庫…豚肉と長ネギ ニンニクはあるね エノキはないけど
 しいたけはあるから作れる?」
「え? ご飯炊いたけどいいの?」
「うん ご飯は朝も使うでしょうから」
「お母さんも手伝って」
「もちろん ところで辛味噌は平気だったの?」
「辛かったから…わたしも苦手かな」
「じゃあ、普通の味噌にかえる方がいいね」
「うん」

7時過ぎになると
詩織の父親も帰宅してきて

「ただいま」
「あなた おかえりなさい
 今日は詩織が作ったハンバーグと味噌ラーメンよ」
「詩織が? いつの間に?」
「今日 はじめて作ったみたいだから」
「はじめてって…砂織も仕事で詩織のことみてないよな?」
「うん 橘さんちで料理教室…」
「橘さんの奥さん?」
「うん そう あと草摩さんの奥さんも参加して」
「詩織だけのために?」
「きっかけは詩織のためなんだけど
 さゆりちゃんも一緒に…
 くみこちゃんに関しては習う側と言うより教える側かな」
「くみこちゃんとさゆりちゃんも一緒なのか
 俺や砂織があの子のめんどうみてなくて
 寂しい想いさせているのには
 親として心苦しいところあるから」
「そうね 仕事忙しくていつも一人でいてくれてて
 お弁当ですませちゃったり…」
「橘さんの奥さんには感謝だな ほんと」
「うん 詩織が料理するきっかけは
 くぼたさんなんだろうけど」
「くぼたさん? 障害持ってる方?」
「うん そう ゆきちゃんのおじさんのほうね」
「砂織はあったんだよな?」
「うん 一昨日 顔色はよかったし
 体重も増えているみたいだって」
「そっか 体重っていま?」
「40.2」
「やせすぎだな」
「うん そう くみこちゃんやゆいちゃんが
 料理作って食べさせているみたいだから
 それでも増えたみたい」
「そこに詩織も関わっているのか」
「うん そう 食事介助もしているみたい」
「俺らが知らないうちに色々と成長してるなぁ」
「そうだよね さ、ラーメンも出来てるからテーブルについて」
「あ、あぁ…」

3人はテーブルに着くと
砂織が

「それじゃ、食べましょ」
「「「いただきます」」」

詩織の父親がまずラーメンのスープを飲む

「みそのこくが出てる うん」
「ほんとだ 何もしないよりおいしいわ」
「さっきの辛味噌より食べやすい感じだね」
「詩織 辛味噌とは?」
「うん 橘さんところで練習したとき
 辛味噌使って作ったんだけど辛くて」
「そうだったのか 辛いのが好きな場合は辛味噌か」
「お父さんは辛い方がいいの?」
「出来たら これもおいしいよ」
「今度作るときはお父さんには辛味噌がいいね」
「そうね わたしと詩織は普通の味噌で…」
「ハンバーグは…煮込みなの?」
「うん ゆいちゃんが煮込みにしたみたい」
「ゆいちゃんと一緒に作ったのか」
「うん どう?」

おそるおそる両親が食べるのを見ている詩織
二人が口に運ぶと

「うん やわらかい」
「焼いたより 俺もこっちが好きだな」
「よかった」
「砂織 橘さんに電話してお礼を」
「うん そうするね いろいろとお世話になりっぱなしだし」
「わたしもこうやって料理作って
 喜んで貰えるのはうれしいし
 料理する楽しみになるから ありがと」
「お父さんとお母さんは詩織をほったらかしにしているから
 心苦しいと思っていたから」
「いつも寂しい思いさせてごめんね」
「ううん」
「だから くぼたさんところに行くのも
 反対はしないから」
「ありがと お父さん」

はじめて両親に料理をふるって
食べて貰って嬉しく思った詩織だった


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