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先輩のセカンドバージンは僕のもの
【熟女/人妻 官能小説】

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昔の男との邂逅@-3

「ですよね……」

木綿子は、そう返すことしかできなかった。

別れた女に実は子供がいたーー応接室で話した限り、かなり穏やかそうな、少なくとも理央とは異なる落ち着いたタイプの男だと木綿子は思った。
まさしく、加奈子のような落ち着いたタイプの女が付き合うにふさわしい人だったのだろう。
そんな男に、実は子供がおり、それを加奈子が一人で育てていると知ったら罪悪感に苛まされるに違いない。

「ーーむぅ、遠月さんっ。何話してんのっ」

廊下を歩いている理央がぱたぱたっ、と加奈子と木綿子を見つけて駆け寄ってきた。

「僕の悪口?ねえ!」

口を尖らせて加奈子の肩を撫でる。

「か、い、しゃ!」

加奈子は取り繕ったように笑って誤魔化す。
だが、一旦息を吸い込んで、きちんと声に出して加奈子は言う。

「木綿子ちゃんの例の担当のかたがお見えになったんだけど、ふふ、柚木の父親だった」

加奈子は、隠しておくのは嫌だった。隠しておけないと思った。

「えっ……」

「ーー今日、ちょっと早退する。仕事するの、難しいかも」

加奈子の顔は泣いてしまいそうだった。





加奈子は何もしたくなくて、いつも寝ている和室に布団を敷き、部屋着に着替えて布団に潜り込んでいた。
疲れもあったのか、すぐさま眠ってしまったのだが、眠っていると、玄関の方で解錠される音がした気がした。

柚木が帰ってきたのだろうか、そんなに眠ってしまったのかーー

と、眠気眼でうっすらと目を開くが、体が重たい。

パタパタ、と廊下を歩く音がして、ふすまがゆっくりと開かれる。
荷物をどさり、と置く音。
加奈子の布団がゆっくりと剥がされる。

「ん、柚木……。お母さん、今日、早退してて寝てたの……」

体を起こそうとして目を開くと、そこにいたのはスーツ姿の理央だった。

「え、理央……? まだ仕事の時間じゃない?」

メガネをかけていないのでぼんやりとだが、理央の顔が近づいてくるのがわかる。
理央はジャケットを脱ぎながら、加奈子に覆いかぶさった。

「ん、んん……」

唇を奪われる。
寝起きの唇を奪われるのに抵抗があったがーー問題はそこではない。
何故、理央が早々に家に居るのか。

ぬるり、と舌が口腔内を一周する。

「ん、ふ……理央、どしたの……。きゃ……ちょっと、いきなり」

加奈子は薄手にロンTに、黒のスエットを身につけていたが、そのスエットのズボンに理央の手が侵入してくる。
下着ごと布を引っ張られ、直接指が秘部に触れた。

女性が秘部を守るための体液が染み出している程度で、そこは乾き切っている。
いきなり触れられるのは不快だった。

「寝起きに、こんな……どしたの? びっくりするでしょ」

理央の体を押しのけようとするが、唇が塞がれる。
否応なしに加奈子は唇を半開きにさせると、その中をぬめぬめと、分厚い舌が動き回る。
愛しい理央の舌を拒むことはできず、加奈子もその動きに応じた。
そして理央の体を押しのけようとしていた手を、背中にそっと回す。


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