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愛する故に second
【元彼 官能小説】

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愛する故に second-3

あまりの快感に立っていられず、正佳に寄掛かる。
ようやく14階に着き、フラフラしながらエレベーターを降りた。
「あいつお前のやらしい姿見てたぞ。」
意地悪そうに笑った。
「やめてよ…まさよしのせいでしょ」
恥ずかしさで、泣きそうになる。
「ここだろ?早く開けろよ。」
恵里は仕方なく扉を開けた。
(またこの前みたいにされちゃう…でも怖くて逃げられない…)
「…俺が…怖いか?」「え?」
恵里は聞き返す。
「震えてる…俺が怖いんだろ?」
正佳は悲しげな表情をする。
「当たり前でしょ。レストランとエレベーターであんな酷い事されて、部屋でもまた犯されるんだから…」
恵里は悔しくて涙が出てきた。
一瞬、昔の正佳が見えた様な気がして、気が抜けてしまったのだ。
「俺は…お前が怖いよ。
あの日、俺は最低な事して…お前は消えて…。
今はこんなに怖がられて。
もし今日眠ったらまたお前が逃げそうで…」
「そんな…」
「だからもう逃がさない!
逃げるなら縛って閉じ込める。」
正佳の目が鋭くなる。
「そんな…自分勝手過ぎるよ!
あの優しかった正佳はどこにいったの?
今は別人じゃない!」
「お前が変えたんだろ。」
小さく笑う。
「じゃあどうすればよかったのよ!」
怒りで体が震える。
「俺から逃げるな!別れようとするな!」
そう叫ぶと泣き崩れ、座り込んだ。

恵里は肩を揺らして泣く正佳を見て、切なくなり抱き締めていた。
「泣いてるとこ初めて見た…。

あの時ね、あなたは奥さんのモノだから別れようと思ったの。
所詮私は愛人だから。
私のこと…そんなに好きなの?
愛してくれてるの?」
優しく正佳の頭を撫でる。
「あぁ…。
酷い事しても、泣いて縋りついてでも離したくないと思った女はお前が初めてだよ。」
頬を伝う涙を細い指で拭い、そっと顔を近付けキスをした。

「えり…。許してくれるのか?」

「まだ許さないよ。
でも…心の底では、愛してるんだと思うの。」
「じゃあもう逃げないのか?」
「…うん。こんな恥ずかしい目にあうのはこりごりだし。」
二人は見つめ合い、笑った。
「ちょっと!まだ許して無いんだからね。わかってるの?」
恵理は頬をふくらませる。
「わかってるよ。もう二度としない。」
「当たり前でしょ。
それと今日はもうエッチしないからね。」
「そんな!俺はまだ出してないぞ。」
「お仕置です。
全然反省してないんじゃない?」

「反省してるよ…。お嬢様には逆らえないな。我慢する、日付が変わるまでは」
正佳は笑った。
今までの二人に戻った様で嬉しかった…。


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