姉への目覚め-5
ある時、健斗がいない時に健斗の部屋に入った日菜。目的はゴミ箱の中にある物だ。健斗がオナニーした後に拭いたティッシュをゴミ箱に捨てる様子を目撃していた。精子がついたティッシュ…、健斗のペニスからドピュッと出た精子を見た瞬間から日菜は精子が気になって仕方がなかった。
誰も家にはいないが、日菜は緊張しながら健斗の部屋に入る。そしてゴミ箱に近付き中を覗き込んだ。
(あった…)
丸まったティッシュが何個か丸まっていた。日菜は震える手で全ての丸まったティッシュを拾い上げ、足早に自分の部屋に戻りドアを閉めた。
「ハァハァ、ハァハァ…」
訳もなく息が切れる程に興奮していた。手にあるティッシュの中に精子がある…、それだけで頭の中がカーッと熱くなった。
日菜はそのままベッドに座る。そしてまだ震える手で丸まったティッシュをゆっくりと開く。
「あっ…」
まだ乾いていない。液体がティッシュに糸を引いて粘りついていた。
(これが精子…)
日菜は吸い寄せられるかのように鼻を精子に近づける。
「スーッ…」
精子の匂いをゆっくりと吸い込んだ。
「…」
決していい匂いではなかった。青臭く、カビのような匂いがした。だが不思議だ。そんな匂いなのにまた嗅ぎたくなるような中毒性を感じさせる匂いに思えた。
「クンクン…、クンクン…(これが精子の匂い…)」
ゾクッとした。そして精子を生まれて初めて目の当たりにした日菜の興味はそれで尽きはしない。日菜は精子を指で拭い取り目の前に指を運ぶ。
「…」
指で伸ばしてみると卑猥に粘る感覚を知る。
「こんなにネバネバしてるんだ…」
頬を赤らめながらその粘り気を確かめると、徐に精子を口に運んだ。
「…、うっ…!」
まず吐き気がした。恐らく日菜がこれまで口にした物の中で1番悍ましい味だっただろう。日菜は俯き吐き気に耐えた。
「こんな味がするんだ…精子って…」
初めて精子の味を知った日菜。出来れば2度と口にしたくない味だ。だが日菜は密かにネットでいやらしい知識を得ていて、精子を飲むという行為は良くある事だし男は喜ぶと言う事を知っていた。日菜は健斗を喜ばせたい一心で精子の味に慣れなければと思っていた。日菜は丸まったティッシュを開き、精子を舐めた。涙目になり吐き気に耐えながら。
この時以来、日菜は頻繁に健斗の部屋に忍び込み、ティッシュについた精子を舐め、味に慣れようと努力するようになった。