姉への目覚め-10
(こんなに柔らかいんだ…オッパイって…。この感触って、何て表現したらいい分からない…。オッパイにしかないこの感触…ヤバい…)
一度揉んだら忘れられそうにない、クセになりそうな感触に健斗はゆっくりと夢中になり胸を揉んでいた。
(可愛い、健斗…♪)
弟への愛情が止まらない日菜。どんな事でもしてあげたくなる気持ちに歯止めは効きそうもなかった。
「あ、姉貴…、あの…」
言いづらそうにそう言った健斗。
「ん?何ぁに?」
日菜が見つめると照れくさそうに言った。
「ち、乳首…弄りたい…」
日菜はンフッと笑う。
「いいよ?」
「ま、マジ…!?」
「うん。」
調子に乗るなと言われるかなて心配していた健斗の緊張が解れた。
「さ、触るよ…?」
「うん。」
健斗は左右の手を同じ形にし、震えさせながら親指と人差し指で乳首を摘みに行く。
(く、来る…)
自分で自分の乳首は良く弄っている。快感が訪れる事は知っている日菜は無意識に構える。そして震える指先に両乳首が摘まれた。口をギュッと紡ぐ日菜。
「んっ…!!」
行き場のない喘ぎ声が浴室に妖しく響く。だが健斗はそんな姉の声が耳に入らないぐらいに初めて触れる乳首の感触に感動と興奮を覚えていた。
「すげぇ…」
初めて触れる女の体の感触に健斗はすげぇ、その言葉が頻繁に口から出てくる。驚きと感動の連続だった。開かれた女体の神秘への扉の中には健斗が知りたい全てがあるような気がした。
健斗はゆっくりと乳頭を摘み、捏ねる。そのプニッとした感触がたまらず、無意識に歯を食いしばっていた。
「んん…、んん…」
体をピクン、ピクンとさせる日菜は、いくら姉とは言え処女の少女。乳首を男に弄られるのも当然初めての経験だ。快感に耐え姉らしい余裕の笑みを浮かべるのは困難な事であった。乳首から視線を日菜の顔に向けた健斗の目に映ったのは、甘苦しそうな表情で喘ぎ声を必死で押し殺している、ドキッとするような日菜の顔だった。その表情に健斗の中のオスの一面を刺激された。
(姉貴がこんなエッチな顔してる…)
そう思った健斗の指先は興奮し、摘んでいる乳頭を強く刺激してしまう。
「ああん…!」
思わず口を開いてしまった日菜。だがそれは快感に耐えきれなかっただけでは無かった。日菜は甘苦しそうな表情のまま言った。
「ごめん健斗…、ちょっと痛い…」
その言葉に我に返る。
「あっ…、ご、ごめん…!」
慌てて指を離す健斗。恥ずかしそうにハァハァと息をする日菜を見ながら、健斗にとって少し気まずい雰囲気に包まれていた。
そこに浴室の外から日菜のスマホにLINEが入った音が聞こえた。日菜は風呂から上がりドアを開けスマホを見る。
「あ、ヤバい…、お母さん、あと10分で帰って来るって!」
「マジ!?じ、じゃあ俺、ササッと洗って先に出て部屋にいるよ。姉貴はゆっくり入ってていいよ!」
「いいの?」
「うん。」
健斗は再び湯船に浸かった日菜に背を向け、勃起したペニスを隠すかのように体を洗い、そして出て行った。髪を洗ったり時間がかかる事に気を使ってくれたであろう健斗の気持ちに感謝と愛情の目で健斗の後ろ姿を見つめていた日菜。そんな健斗にとにかく何か喜ぶ事をしてあげたい…、そう思いながら長い髪を洗っている日菜なのであった。
この日以来、男と女としての姉弟関係の距離は急激に近づいて行くのであった。