親友の父親-1
中学生の頃は…仲間外れにされて友達がいなかった僕…母さんもすごく心配していた…そんな僕が高校1年生になってから…すぐに出来た親友と呼べる存在が裕基である…
彼もまた…私と同じような境遇だったこともあり…お互いに親しみやすかったのかもしれない…
学校帰りに僕達2人は…裕基の父親が1人で経営しているパソコンの店に寄って遊ぶことが多かった…
そこは…田舎町にある本当に小さい店で…客がきているのを見たことがなく…おじさんは…いつも店の奥にある控室みたいなところに籠っている…
やはり今日も店内に…おじさんの姿がなく…裕基が溜め息をつきながら店の奥にあるドアを開けて言う…
裕基「父ちゃん!今日も洋輔とパソコンで遊んでるからね…お客さんが来たら教えるから…」
おじさん「あぁ…どうせ客なんて来ないでしょ…ハァ…ハァ…そろそろ俺は…いきそうだけどね…ムフフッ」
ドアの向こうから聞こえてくる…おじさんのガラガラ声…僕が部屋の中を覗き込むと…いつも通りの光景が…
テーブルの上に置かれたパソコン…その画面を見ながらソファに座っているおじさん…ズボンとパンツを下げ…グロテスクな色合いの勃起している性器を露出させ…それを握って動かしオナニーの真っ最中…
僕と目が合うと…正直…気持ち悪い笑顔で話しかけてくる…
おじさん「おっ…洋輔…ゆっくりしていきなよ…ムフフッ…おじさん…取り込み中だからさ…ハァ…ハァ…また後でね…」
子供達の前なのに…裕基の父親は…とんでもなく変態で強烈なスケベ親父なのだ…
実は裕基も僕の前で…おじさんと一緒にオナニーをしていたこともあり…完全に感覚が狂った親子だとは思う…
裕基がまだ小さい頃に…母親は家を出ていってしまったらしく…それからは…ずっとこの父親と一緒なのだから…そうなるのも仕方がないか…
おじさんと裕基のおかげで…性に関して疎かった僕も…高校生になってから急激に…そっち方面の知識を得るようになっていた…
僕と裕基が店内にあるパソコンを使ってゲームをしていると…
白いワイシャツに灰色のスラックス…そんな格好のおじさんが控室から出てきて…手に初めて見る物を持っているのだ…
凄い…あれが携帯電話ってやつか…僕がそう思って目を輝かせながら見ていると…
おじさん「だめだこりゃ…電波が弱すぎ…やっぱりこんな風俗店もない田舎じゃ使えないのかな…」
おじさんは…身長が高くなく横に広い身体つきで…爆発してしまうのではないかと…心配になってしまうほど膨らんだ腹部を重そうにして言うのだった…
すっかり禿げている頭のてっぺん…後頭部から脇にかけては白髪交じりの癖毛が残り…身体の太さに合った大きい顔で凄い二重顎のおじさん…
かけた眼鏡の奥にある細い目…頬や鼻から下は…いつも青々となっていて髭が濃いのがわかる…
あれは…汗?…もしくわ脂なのかは知らないが…常に顔が濡れて光っていた…
更にだけど…おじさんと話していると…うっ…となるぐらい口臭が酷くて…店に籠って人に会わないから歯も磨いていないのかもしれない…
たしか…年齢は50代の半ばだと言っていたが…僕は中年の親父になっても…この人みたいには…絶対にならないように注意しようと思う…
そんなおじさんの元にやってくるのは…なにか怪しい感じの人達ばかりだった…
そのうちの1人が店の中を覗き込む…スキンヘッドで強面の男性…いかにもな雰囲気を漂わせながらダンボールを店内に運び…おじさんと小声で喋っている…
僕は…そのダンボールの中身を知っていた…裕基がこっそりと教えてくれたのだ…どうも大量のエッチなDVDらしく…全てが無修正の物だと…
おじさんが…パソコンを使ってDVDの中身をチェックする際に…裕基も一緒に見ていたことがあって…幼い女の子達が映し出されるらしい…
強面の男性が来ると…おじさんの表情が一気に変わり…彼に媚びるような態度で接しているが…すっかり悪人の顔をしていた…
そういった危険な感じの知り合いがいるかと思えば…自称ホームレスで酒飲みな落武者のような頭をしたおじさん…完全にオタクだろうとわかる年齢不詳な男性…
とにかく…交遊関係も含めて謎が多い裕基の父親…
そろそろ帰ろうと…僕がおじさんに挨拶をすると…嬉しい事を言ってくれたのだ…
おじさん「洋輔…そんなにパソコンが好きならさ…裕基と仲良くしてもらってるし…格安で売ってあげるよ…親を説得してみたら…」
ありがたい話だったが…高価なパソコンを親にねだるのは…大人しい僕には難しいことだった…