第三十六章 レッスン3-1
【啓介と同居 四ヶ月目】
【20●1年4月2日 PM2:40】
リビングで。
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「ぐぅっ・・んふっ、んふっ・・んっんっ・・・」
恵の唇が歪みながら滑らかに動いていく。
「おぉ・・おおほぉ・・・ああぁ・・・」
義父の絞り出す声が嬉しくて更に速度を増していく。
(あぁ・・何だか・・・へんな、味・・・
でも、おい・・しい・・・)
恵は咥えながら、身体の奥がジンジン痺れてくるのを感じていた。
リビングのソファーに座る義父のペニスを咥えている。
恵の動きに合わせてクッションが微かに上下している。
「おぉ・・あ・・・え、えぇ・・・
ええでぇ・・・め、めぐ・・み・・・」
啓介は恵の髪を絶えず撫でつけながら声を出している。
途絶える事の無い義父の言葉が恵を元気づける。
「あ・・・ふぅ、むぅ・・お、大きい・・・」
苦しさに顔を離した恵は深いため息をつくと、しなやかな指をコックに絡ませてマジマジと見直した。
(本当・・・す、すご・・い・・・)
最初のセックスであんなに放出したというのに、もうこんなに大きくなっている。
年季の入っている義父のそれはカリ首がクッキリと影を落とし、そこから浮き出た血管がコックに絡まりながら模様を作っている。
あの日見たのと全く同じ迫力ある印象だった。
(やっぱり・・錯覚じゃ、無かった・・・)
記憶に焼き付いた残像は消える事無く、恵の心を駆りたてていく。
恵は嬉しくなって再び顔を近づけた。
男の体臭がプンプンしてくる。
義父の匂いだ。
「あぁ・・これが・・欲しかったのぉ・・・」
漏らした言葉に感激した男は、細く尖った顎を軽く持ち上げて見つめた。
恵は嬉しくて白い歯を見せた。
「め、めぐみ・・・」
天使の笑顔に啓介のそれが、更に血が逆流して大きくなる。
「うわ・・す、ご・・・い・・・」
目を大きくして呟くと、小さい口を精一杯広げて味わい始めた。
啓介は感慨深い想いで快感を噛みしめていた。
今、恵が自分のペニスを咥えているのだ。
「んふっ・・・ふぅ・・んん・・・」
自分の目の前にひざまずき、懸命に唇を滑らせていく。
ぎこちない動きが返って感動を呼ぶ。
息子の嫁にフェラチオさせているという淫靡な興奮に頭が爆発しそうだ。
あれほど自分を嫌い、冷たい態度をとっていたというのに。
変われば変わるものだと思う。
同居当初こそ新築の家をプレゼントされた嬉しさから気を遣っていたようであったが、時が経つにつれ関西出身の自分と都会育ちの恵とは、ことごとく趣味が合わなかった。
自分の方でも侮られないように、わざと下品に振舞っていたせいもあったが心底嫌われているのが感じられたのである。
まあ、そんなことは啓介には慣れた事であったが。
事業などやっていても、最初の内は嫌われるぐらいの方が返って信用されるのである。
なまじ第一印象が良い奴はすぐ豹変して、裏切る者が多かった。
とはいえ。
あれほど頑なに冷たい態度で接していた恵が、今では心から美味しそうに自分のペニスを咥えているではないか。
「うふぅん・・んん・・・
ど、ど・・う・・・?
お義父・・・さん・・・
いたく・・ない・・・?」
心配そうに見上げる口元から、ピンク色の舌を這わせている恵に優しく声を返す。
「そんな事ない・・メチャうまやぁ・・・
あ、おぉ・・うぅ・・・
じ、上手やで・・めぐみ・・・
うぁ・・ごっつ、ええ・・でぇ・・・」
大袈裟な表現でも恵には嬉しかった。
前はわざとらしく聞こえて嫌いで仕方が無かったのに。
今はもっと言って欲しいと思う。
自信の無かったバストの事もそうであるが、フェラチオの経験は殆ど無いのだから。
ただ思っていた程苦しく無く、こんなにも美味しく感じられて本当に嬉しかった。
それも無理にこじ開ける口で苦しそうに愛撫する自分を、一旦休ませてくれたから。
優しい口づけのあと、抱きしめ合った温もりに恵は落ち着きを取り戻すことができた。
『じゃあ・・してあげる・・・教えて・・ね?』
耳元で囁いた後、再びひざまずいて義父への愛撫を再開したのだ。
徐々にコツをつかむ内に、この淫靡な愛撫が好きになっていった。
男に奉仕するという屈辱的な行為が、不条理な快感を伴って恵を興奮させていた。
「う、うれしい・・もっと感じて・・・
もっと・・誉めて、お義父・・さん・・・
ん・・んん、ふぅ・・んん・・・」
従順な奴隷の如く言葉をつないでいく。
義父に素直な気持ちを聞いて欲しかったのだ。
自分でも変わったと思う。
今から思えば意地を張っていたのであろう。
それが返って自分自身から女の喜びを奪っていたのかもしれない。
ずっとマイホーム資金を貯める事にヤッキになって全てのことを我慢してきた。
逆に逃げていたのかもしれない。
ちょっと折れれば良いものを、それが出来なかった。
だから義父の何気ない言葉にも反抗して、そして又嫌われて。
その繰り返しであったのかもしれない。
だが、今は素直に味わえる。
心底、美味しいと思う。