第三十一章 映見を裕太が撮影する2(秋生夫妻編)-5
そらさんのカメラに向かっても笑顔を見せた。
カメラをどけた彼女も白い歯をこぼす。
「頑張って・・・映見ちゃん・・・」
励ましの言葉が何だか変に思えたけど、今は嬉しかった。
「うん・・・頑張る・・・
いっぱい、撮影して・・・
あとで私も撮るから・・・」
そらさんが頷いてくれることが嬉しくて、私は首をひねると秋生さんの顔を見下ろした。
「え、映見ちゃん・・・」
涙が残る私の泣き顔に心配してくれたのだろうか、戸惑う表情にジーンときた。
「映見って・・・呼び捨てにして・・・
アキちゃん・・・」
少し恥ずかしかったが、わざとカメラを意識して言葉を作った。
そのまま私は両足を踏ん張り、秋生さんのコックを深く挿入し直した。
むず痒い快感が、奥深くまで登ってくるのがハッキリわかった。
「あうっ・・・」
顔をのけぞらせ、声を漏らした。
もう、恥ずかしさは消えていた。
私はこれから思う存分、喘ぎ声を出せることに心を震わせた。
「あっあっあっあっ・・・
はぅっ・・はぁっ・・はぁっ・・・」
息がリズムを刻み始めていく。
「おおっ・・・おおほぉ・・・・」
秋生さんの漏らす声が嬉しい。
私は両目を静かに閉じていった。
そらさんと裕君が持つカメラが、細い視界の中で消えていく。
(ああ・・凄く、気持ちいい・・・)
突き上げるコックの快感に浸りながら、私は淫靡なプレイを素直に楽しむことにした。
二人の動きはダンスを踊る様に、リズミカルに重なっていく。
スワッピング三日目。
最初のセックスに、私は妖しい気持ちで没頭していくのだった。