第三十一章 映見を裕太が撮影する2(秋生夫妻編)-2
※※※※※※※※※※※※※※※
「あっあっ・・だめっだめっ・・・だめっー」
沸き上がる快感に、私は声を押さえることができなくなっていた。
さっき意識してしまったカメラのレンズが、頭から離れない。
夫に撮影されている自分のセックスの姿を想像して、恥ずかしさに喘ぎを我慢していたのに。
「むりっむりっ・・・いやっいやっ・・・
とらないでぇ・・・」
私はカメラに向かって懇願していた。
これ以上の痴態をビデオにおさめられるなんて、到底できない。
羞恥心が増幅させる快感の波に、どんな恥ずかしい姿を夫に見せるか切ないくらい不安になるのだった。