第三十章 映見を裕太が撮影する1(秋生夫妻編)(画像付)-4
「んんっ・・・ふっ・・ぐぅ・・んんんっ・・・」
ジュボジュボと曇った音が、ビデオカメラにおさめられていく。
あとで見ることになる映像には、さぞ興奮するシーンが残されていることだろう。
隣で撮影している、そらちゃんのカメラにも。
「す、凄い・・・」
大きな半月形の瞳が丸く見えるほど見開き、食い入るように夫と映見のプレイを見つめている。
右手に持ったカメラで撮影しながら、液晶画面に映るシーンに何度も喉を鳴らしている。
僕は何だか愛おしくなり、茶髪のショートヘアを優しくなでてあげた。
「裕君・・・」
振り返った彼女は救いを求めるように、声を出した。
「こ、こんな・・・間近で・・
は、はじめて・・・」
目尻から涙がにじんでいる。
「そ、そらちゃん・・・」
秋生が心配そうに声をかける。
映見の華奢な両足を抱え込むように下から支え、シックスナインの姿勢で股間に埋めていた顔をカメラに向けている。
唇が光っているのは、僕の妻の愛液だろうか。
その不条理な事実が、そらちゃんの気持ちをかえって落ち着かせたのだろうか。
フッと口元を綻ばせると、頭をなでていた僕の手をとりギュッと握りしめた。