第三十章 映見を裕太が撮影する1(秋生夫妻編)(画像付)-2
「え、映見・・・」
僕は自分でもわかるほど、悲痛な声を漏らした。
妻が、僕以外の男のコックを口で愛撫している。
赤黒いペニスが、愛する映見の唇から出し入れされているのだ。
「あふぅ・・・はぁ・・はぁ・・・」
僕の声に気づいたのか、コックを放すと息を弾ませながら顔を上げた。
「ゆ、裕君・・・」
白い頬が真っ赤に染まった。
コックを握りしめ、その陰に隠れるように顔を背ける。
耳元まで赤くなっているのは、相当、恥ずかしいと思っているからだろうか。
「映見・・大丈夫、
恥ずかしがらないで・・・」
僕は、励ます言葉を妻に投げた。
藤本さんが提案したルールとはいえ、夫に撮影されながらのスワッピングプレイは、妻にとって不条理以外の何物でもない。
つい最近まで、僕のコックでさえ味わったことがないほどのオクテだったのだから。
いじらしくも懸命に秋生のペニスを味わう妻の姿に、僕は嫉妬を超えた不思議な感情を抱いている。
助けてあげたい気持ちになっていたんだ。
「凄く、綺麗だよ・・映見・・・
それに、興奮するよ・・・」
カメラの液晶画面に映る妻に向かい、切ないほど声を絞り出している。
だって、そうじゃないか。
今、映見を救えるのは僕しかいないのだから。
いくら最後のスワッピングの興奮をビデオにおさめるためとはいえ、あまりにもひどすぎる。