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義父に犯されて:午前十時を過ぎたなら
【寝とり/寝取られ 官能小説】

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第二十四章 背中-2

自分は今、29歳。
もう直ぐ30歳になる。

若くはない。
これからドンドン年をとっていって、飽きられてしまうのか。

そんな想いが背中を向けさせていた。
いや、それよりも無理にでも振り向かせ抱きしめてくれない夫に対して物足りなく思ってしまう。

最近やっとセックスの気持ち良さを知り、ここ数日悩んだ義父への想いから夫に優しく尽くしてあげようと思っていたのに。

理不尽でも何でもいい。

強引に抱いて義父への想いを消して欲しかった。
それとも自分にはそんなに魅力がないのであろうか。
恵の瞳から涙が溢れてくる。
そんな時、義父の言葉が思い出された。

『そ、そんな顔すなや・・・
ベッピンさんが台無しになるぞぉ・・・』

思わず顔がほころぶ。

『そうそう、その笑顔や。そのまま・・・な』
義父の声が暖かく恵を包む。

『ち、ちゃうて・・・。
ア、アンタはええ女や、
ホンマやて・・・最高や・・・』

義父の慌てる表情が愛おしい。

(うそ・・・。私、もう三十だし・・・)

心の中でもう一度呟いてみる。
あの時も何かを期待していた。

『あほかいな。
女の盛りは五十過ぎてからやで・・・
三十なんてまだ子供や・・・』

その言葉が、すごく安心させてくれた。

(お義父・・さん・・・)
武が寝顔を見せて薄明かりの中、隣にいる。

義父の顔が重なる。
いつかしら恵は夫に寄り添うようにして、義父の言葉を心の中で再現していた。

『アンタは魅力的で美人や。
肌も白うて、スベスベしとる・・・
大丈夫や・・自信持ってええよ・・・』


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