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義父に犯されて:午前十時を過ぎたなら
【寝とり/寝取られ 官能小説】

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第二十三章 夕方までのデート-1

【啓介と同居 三ヶ月目】 
【20●1年3月25日 PM5:00】

数時間後、タクシーの中で。

※※※※※※※※※※※※※※※

(私も・・好きです。お義父さん・・・)

その言葉を口にしそうで、ハッと目を覚ました恵であった。
気が付いたらタクシーの中にいた。

タバコの匂いがした。
頬に伝わる暖かさが心地良かった。

「目ぇ・・・覚めたか?」
「あっ・・私・・・?」

慌てて身体を起こして男を見た。
義父が優しい目で微笑んでいる。

恵の頬が赤く染まった。
ずっと義父の肩にもたれていたのだろうか。

「もう直ぐ家やで。よう、寝とったな・・・」
恵は恥ずかしさを誤魔化すように言った。

「電車で・・良かったのに・・・」

「えぇがな、たまには。
荷物も、ぎょーさんあるし・・・」

男の言葉に嬉しそうな表情で、義父の腕の間に自分の手をすべり込ませて恵は言った。
チョッと大胆な仕草に自分でも驚いている。

「あー、でも楽しかったぁ・・・。
こんなに買物したの、生まれて初めて・・・」

啓介は女の甘い香りに照れながら答えた。
声が上ずってしまう。

「ま、又・・行こ・・・か?」

義父の言葉に恵はコクンと頷いた。
啓介の身体にざわめいた血が逆流していく。

上着を通して女の体温が伝わってくる。
タクシーの窓から街を赤く染める夕日が見え隠れしている。

「おー、もう夕方か・・・」
その言葉に一瞬、義父の腕を抱いた力を強めると潤んだ瞳でつぶやいた。

「夕方までの・・・デート・・ね?」

大胆なフレーズが二人の心に想い出を刻んでしまう。
啓介は感慨深気に頷くと、自分に言い聞かせるように言った。

「そやな。夕方までの・・デートや・・・」

二人は互いの心地良い温もりに浸りながら、家までの短い時間を楽しむ事にした。
夕暮れの光が恵の頬を染めていた。

ただ、それ以上に顔が熱くなる恵であった。


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