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義父に犯されて:午前十時を過ぎたなら
【寝とり/寝取られ 官能小説】

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第二十章 名刺入(画像付)-2






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隣の廊下越しに何か曇った叫び声を聞きつけた啓介は、息子夫婦との間の扉を開けた。

すると角の部屋から恵のすすり泣く声が聞こえてきた。
ドアが開いているので、入ってみると床に座り込んでいる恵がいた。

「ど、どないしたんや・・・?」

義父の声も聞こえない程、恵は興奮していた。
何度も床を叩いている腕を止めようと掴む啓介の手を、振り解くようにして叫び続ける。

「いやー、はなしてぇー・・・
うあぁー、うううぅ・・ああぁ・・・
い、いやぁっー・・・」

暴れ叫ぶ姿に手を離し、そのまま泣かせるしか出来なかった。
啓介は恵の傍で黙って見守っていた。
何も言えなかった。

言えるはずも無かった。
自分にはその資格は無い。

散乱している名刺に、一目で事情を把握した。
今は静かに見守る事が自分に唯一出来る事と思った。

朝の光が窓から刺し込んでいる。
初夏の強い日差しがフローリングに作られた恵の涙の模様を光らせている。

恵は白い小さな手で顔を覆い、いつまでも泣いていた。
それは冷たく心を閉ざしていた天使が、初めて見せる素顔のようにも思えた。


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