第二十九章 最後のルール-2
「話を戻しますが、
なぜ撮影にこだわるかというと・・・」
理路整然とストーリーを作っていく。
「最後の私達のセックスを記録に取り、
一生の思い出にするためです」
満足そうに僕達を見回している。
「たしかに・・・一生のオカズだな?」
僕に向かって言う秋生に、素直に頷いた。
「今回のビデオは前回と合わせて
ダウンロードできるよう、
パスワードをお送りします。
くれぐれも流出に注意いただければ、
楽しんで見られる筈です」
「す、すご・・い・・・」
女達の誰かが漏らす呟きが、全員の気持ちを代弁していた。
映見も興奮しているのか、顔が真っ赤になっている。
「でも私、ちゃんと撮影できるのかしら?
キャッ・・・私、なにを・・・?」
自分の言葉に、更に赤さが増した頬をおさえている。
僕も同じ気持ちだった。
映見が犯される姿を撮影するなんて。
想像しただけで喉が鳴る。
僕と映見は互いに顔を見合わせた。
これから始まる淫靡なプレイに胸を躍らせている。
それは、ここにいる全員が同じ気持ちだろう。
スワッピング三日目。
最後のプレイが今、始まろうとしていた。