亮の逡巡と奈岐-2
また戻るようなことを書いていたがその気は無かった。これで奈岐の方がわかればそれでこの恋も終えることが出来るだろう、と思っていた。
奈岐は素直にメールを読んだ。率直に話してくれているんだと思った。そうならなおさらわたしも素直な気持ちを伝えようと思った。
「『寂しいな〜〜』
りょうさん、こんにちは!
メールありがとうございます(^^)
りょうさん忙しいのかなって思っていたけど、
ひとり悩んでたの!?
私はりょうさんの素顔見れて関係がもっと
近づいたようで嬉しかったから
りょうさんと話しができなくて
ちょっと寂しいなーー(;_;)っ
嫉妬してくれるのは私としては
ちょっと嬉しいですけどね^^
それだけりょうさんに思われているんだなーって
実感できるもん。
迷惑だなんて全然思わないし!
そんなりょうさんの真面目なところ、
可愛くて愛おしいって思っちゃいました。
でも、りょうさんの気持ちがモヤモヤしちゃうのは
私も嫌なので、気持ちが落ち着いたら
顔を見せにきてくれると私は喜びます!
私は待つことしかできないから。。
りょうさんが来てくれる日も心待ちにしてます。
なぎより 」
そうやってメールが返ってきたが、まあ、終わりにしようという気に変わりは無かった。が、そのメールに込められた何かが後押しして、もう一度インしている奈岐を観に行こう、最後だ、と思い、インしている日のチャットをのぞきに行った。
やはり奈岐は可愛かった。亮にはその姿が愛おしくてならなかった。メールを返さざるを得ない気持ちになってついタイプを打った。
「なぎちゃん
りょうさんです。
さきほどはしばらく覗かせてもらいました。
やっぱりホントに可愛いね、なぎちゃんは。
素敵です。
なぎちゃんは、自分でそんなに色っぽくないって
言うんだけど、そこがまたなぎちゃんの魅力なんだなあ、、、、
自分ではそう思っていて、男がみるとすっごく色っぽい、、、
可愛くって色っぽい、、これが僕には最強なんだよなあ、まったく。
もうほんと、ざわざわ、もやもや、ムラムラ、だよ!
罪だなあ、なぎは。
まえに、なぎを惑わすって言ったけど、
逆でした、惑わされているのは僕の方。
どんなことがあってもなぎをぼくのものにしたいって
思いこんじゃってるくらいなの、いまは。
じゃあ、身体には十分気を付けて
元気で過ごすんだよ。
それでは、ほんとにこれで、
しばらくは、、、 」
やはりすぐに奈岐からメールが返ってきた。
「りょうさん、お疲れ様です。
メールありがとうございます(^^)
今日見に来てくれてたんですね!
りょうさんに見られてたと思うとドキドキしちゃいます。。
私はほんと色っぽくないですよ!
多分りょうさんの目にフィルターかかってるんだと思うなー。
でもりょうさんが、私にムラムラしてくれるのは
すごく嬉しい!!
ざわざわ、もやもやさせてしまってるのは
りょうさんの心のスペースにそれだけ私がいるってことかな?
そう思うと私は嬉しくなっちゃうんだけどなー(*´ω`*)
だから、しばらくりょうさんと話せないのはほんと寂しいです。。
たまには私をかまってください。
りょうさんも風邪にはきをつけて!
来てくれるの待ってます。 」