【6・SM】-3
「カチリッ」
やっと手に嵌められていた拘束具が外され、わたしの身体が下ろされる。
わたしの足はとっくに立っていられる力を失い、センさんの胸に身体を預ける形になってしまう。
「れっさんもっと気持ちよくなろうか」
センさんは口に何かを含み、かみ砕くと舌を使いそれをわたしの口の中に流し込んでくる。
「ん…ふ…っ」
抵抗したいがその力さえもう残っていない。
舌が口内を蹂躙しわたしの舌に絡み吸いつく。口の中に甘苦い味が広がっていった。
「ん、これな、に」
「んー気持ちよくなれる薬かな、簡単に言うと媚薬?」
事も無げに言われる。
「び、や…く…?」
「そのまま飲むより効果時間は少なくなるけど、その分もっとキメれるよ」
脳裏に、昨日のことが断片的に思い出される。最後に耐えられなくなり、センさんを求めてしまたことを。
「や!いや!!」
咄嗟に吐き出したい衝動に駆られるが、また唇を重ねられ口を塞がれる。
「んんんっ!やめ…う、ぅん…ふっ…んぅっ!?」
口内に入れられている舌の感覚が変わった。
にゅるにゅるとするその物体が、わたしの舌や歯茎を隅々まで味わうように這いまわり、その動きがまるでスローモーションのように感じられた。
動きがゆっくりに感じられる分、密着している部分から熱や唾液のトロリとした刺激が伝わってくる。
そのまま床に押し倒され組み敷かれる。
払いのけようと両手を突き出し暴れるが、力の入らない身体ではぺちぺちと叩いているだけになってしまう。
「まだ抵抗するんだ…?かわい」
「ひぅっ!!?」
センさんは両手でわたしの手首を押さえつけると、噛みつくように首筋に吸い付いてきた。
ぢゅうううぅっ!
音が鳴るほど吸い付かれ、首筋を舐められる。
「またキスマークつけちゃったww」
わたしの顔を覗き込み言う。
「床でスるのもそそるね?」
わたしはまた、センさんに犯される。