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義父に犯されて:午前十時を過ぎたなら
【寝とり/寝取られ 官能小説】

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第十五章  変化(画像付)-6

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(ホンマ・・・ええ、顔や・・・・)
啓介は切ない想いで恵を見つめていた。

長いまつ毛で覆われた瞳は潤みがちに光を散乱させている。
小さな口元は綻び、時折、白い歯を覗かせてくれる。

同居してから殆ど見せてくれなかった笑顔は今、啓介を有頂天にさせる。
まるで天使のようだと何度も思った。

以前は誉め言葉にも眉をひそめ、嫌悪感をあらわにしていたのに。
言った途端、後悔するほどの切なさに何度落ち込んだことだろう。

それが今は惜しげもなく可愛い笑顔を向けてくれる。
プレゼントして本当に良かったと思う。

そして、同居したことも。
啓介は幸せを噛みしめていた。

残りの人生を恵と過ごせることの幸運を満喫することにしたのだ。
たとえ、それが禁断の恋であろうとも。

息子に対する罪の意識は消えてはいない。
だが今は、天使の全てを心に焼き付けたかった。

還暦を迎えたというのに少年の如く恋心を抱いている。
こんな幸せなことがあるだろうか。

恵の仕草、表情の一つ一つが心に染みる。
うつむいた横顔、はにかむ口元、その全てが愛おしい。

カップで隠すようにしながら啓介は熱い視線を送る。
まるで、恵を犯しているかの如く。

朝食の時、二人は目が合うと戸惑う様に互いに視線を逸らした。
そんな切ない瞬間が、忘れていた少年の頃の情熱を思い出させてくれる。

だが、今は恵の方から視線を絡めてくれるような気がする。
錯覚だろうか。

それでもいい。
もう、自分を欺くのはやめよう。

地獄に堕ちてもいい。
恵を、この天使を愛おしく想うことを捨てたくない。

(好きや・・・)
封印していた想いを心の中で投げる。

(好きです・・・)
天使の眼差しが同じ想いを返してくれる気がするのは、妄想がなせるわざだろうか。

妄想でもいい。
残りの人生全てをかけて恵を愛していこうと思った。

妄想の中で恋人に、夫婦になるのだ。
そして今夜も又、愛する天使を犯そうと思った。

啓介と恵。
義父と息子の嫁。

禁断の愛が少しずつ芽吹いていく。
二人の熱い想いがモラルという氷を溶かそうとしていた。

二人のコーヒータイムは徐々に妖しい時間に変化していくのであった。


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