第十二章 禁断の妄想-1
「おおぉっ・・おほぉっ・・おぉっ・・・」
荒い息がリズムを刻んでいる。
「あっ・・あんっ・・あっあっ・・・」
甲高い声が後を追うように響いていく。
啓介は息子の嫁である恵を犯していた。
折れそうなくらいの細い腰を逞しい腕で抱えながら、激しく突き上げている。
恵は義父の腰の動きに喘ぎ声を上げながら、その広い背中に爪を立てていく。
普段の透き通る声が獣の叫びに変わる。
「あぁー・・い、いやぁー・・・
あうぅ・・・いいっ・・・
いくっ、いくぅ・・・」
白くしなやかな腕が男の首に巻きつき、激しく自分から腰を押し付けるように動いている。
啓介の荒い息を首筋に受けながら官能の海に溺れていくのだった。
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【啓介と同居 三ヶ月目】
【20●1年3月16日 PM10:00】
浴室で。
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「め、めぐ・・み・・・」
男は湯船の中でたぎっているものを握り締めながら、美しい恵を思い描いていた。
愛してはいけない天使の裸体を。
啓介が夜遅く帰った時、自分の家屋のダイニングテーブルの上に封筒を見つけた。
薄いブルーが爽やかなその中には恵からの手紙が入っていた。