第十二章 禁断の妄想-4
驚愕する恵の瞳に、自分の勃起したペニスが映っていたのだ。
恵はどんな思いだったのだろう。
(でも気になさらないで下さい)
本当にそうなのか?
興奮が沸き上がるのを止めることができなかった。
恵に、大好きな天使に自分のそそり立つコックを見せてしまったのだ。
息子の嫁に対して、あり得ないことなのに。
見せただけなのに不条理な切なさが興奮を呼ぶ。
まるで恵みを犯してしまったかのように。
(私も、もう直ぐ三十ですから。(ウウッ))
そやない、お前は若い、天使みたいや・・・。
「めぐみ・・好きや・・・」
ずっと心に秘めていた言葉を呟いてみると、湯船の中でペニスが更に膨張していった。
「あぁ・・・めぐみっ・・めぐみぃ・・・」
啓介は愛しい天使の顔を浮かべながら、無意識に手を動かすのであった。
「おお・・おおぉ・・・」
湯船の水面が揺れ、音をたてていく。
嫌われたと思っていた。
実際にそうだったのだが。
その恵が、俺の天使が優しい手紙をくれた。
こんな嬉しいことはない。
啓介は少年に戻り、この心地良い恋心に浸っていた。
もう遠慮することはない。
息子の嫁だってかまわない。
好きなのだ、愛しているのだ。
想像の中ですら禁じていた想いを今、解き放つ。
昇りつめる瞬間、愛する女の名前を呼んだ。
「め、めぐ・・みぃ・・・」
啓介の想いが誰もいない浴室の中で響いていった。
秘め続けていた自分の気持ちを解き放つ快感に震えながら、啓介は愛する天使の顔を湯気の中に浮かべていた。
「禁断の愛」に踏み込んでしまった瞬間を、啓介は切なく噛みしめるのだった。