第十二章 禁断の妄想-3
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テーブルの上には啓介の食器が、お盆に布巾をかぶせて置いてあった。
小腹が空いていたので早速食べる事にする。
煮物に味が染みていて美味かった。
恵の気持ちが込められているようで嬉しかった。
啓介は嫌われていなかった事を素直に喜んだ。
そして恵の手紙を何度も読み返した。
これだけ正直に自分の気持ちを書く事は、気の強い嫁にとって大変な事であったろう。
自分も深く反省しながら風呂に入った。
自動調節されていて丁度良い湯加減だった。
湯船につかっている内に、暗記する程読んだ恵の文章が頭の中でグルグル廻っていた。
(プレゼント、すごく嬉しかったです)
恵が喜んでくれた。
(冷たい態度をとっていたことに)
やはり、嫌われていたのだ。
(すごく後悔しています)
でも、気持ちを変えてくれた。
(最初すっごい、大柄だったんですもの)
その通りや、すまん・・・。
手紙の文章なのに、まるで目の前で言われているように恵の顔が頭に浮かぶ。
雨の中、カタツムリを助けた時の儚い表情と優しい声が天使のように思えた。
(そんなに小さいかなー?(グスン))
ちゃう、あれは・・・違うんや。
(これからも仲良くして下さい)
あぁ・・めぐみ・・・俺の方からお願いするわ。
(私、ビックリしちゃいました)
そのフレーズにペニスが反応する。
手が股間に伸びていく。
今日、恵に見られたのである。