第六章 レイプ(画像付)-3
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恵は、悩ましい表情で犯されている女の挿絵を食い入るように見つめていたが、ハッと我に帰ると汚い物でも見るかのように雑誌を投げ捨てた。
ソファーの上にそのページが開いたままになっているのを、目を閉じて見ないように顔をそむけている。
微かであるが自分の息が聞こえてくる。
窓の外に目を向けると叩きつけるような雨が降り注いでいた。
恵は窓に寄り白い曇りを指でなぞりながら、どうしようか悩んでいた。
ため息が更に曇りの色を濃くしていった。
時計を見ると、もう直ぐ12時になるところであった。
決断できないまま、恵は雨で暗くなっている庭を見つめ続けるのだった。