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義父に犯されて:午前十時を過ぎたなら
【寝とり/寝取られ 官能小説】

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第二章 いらだち(画像付)-3

同居が始まって一ヶ月は何とか無事に過ぎていった。
だが田舎の典型的な亭主関白である義父と、都会の核家族でどちらかと言うと母が主導権を持つ家庭で育った恵とでは水と油であった。

些細な事が一々、感に触った。
食事中に音を立てて食べ、下品な声で笑う。

始終タバコの煙を撒き散らし、庭には必ず何処かに吸殻が落ちている。

何よりも嫌だったのは、恵が最も嫌いな話題であるイヤらしい話をしょっちゅうするのだ。
恵に解からぬように小声で息子に話しているつもりなのであろうが、モロに聞こえてくる。

『おい武、昨日・・・な。
浅草の風呂屋に行って来てなぁ・・・』

下卑た笑い方なので何の話か直ぐに解かる。

『いやぁ、やっぱ本場のプロはすごいわ。
腰がガックンガックンて・・・』

夫も一緒になって笑っている。
そんな時、恵はわざと大きな音を立てて食器を片付けたりするのであった。

※※※※※※※※※※※※

『絶対にイヤよ・・・』
枕に顔を埋もれさせて恵が言った。

もう、耐えられなかった。
毎日のように聞かされる、義父の馬鹿げた会話にウンザリしていたのだ。

昨夜も久しぶりに武の手が伸びてきたのであるが、その手を振り払うように背中を向けると恵は、とうとう切れてしまったのである。
恵が苛立つのには他にも理由があった。

同居するまでは、それでも週に一度位あった夫との「営み」が殆ど無くなってしまった。
それは今度の事で夫の小遣いに余裕が出来、夜遊びするようになったからだ。

接待とか言ってはいたが不況が長引いている現在、そんな頻繁にある訳が無い。
実際、それまでは数える程しか無かったのだ。

きっと義父に余計な遊びをふき込まれたに違いない。

恵は結婚前、夫の実家に初めて挨拶に行った時の事を思い出していた。


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