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迷走
【兄妹相姦 官能小説】

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迷走〜承〜-5

「んっ…」
やけに色っぽい声が風呂場へと木霊する。いったい加奈は今度は何をやらかしたのか、
確認するために視線を天井から戻した。
「お兄ちゃんのえっち〜」
加奈は床に座り開脚してこちらを上気した顔で眺めていた。
「んっ…」
加奈は指を割れ目に這わせ、色っぽい声を上げる。俺は思わず生唾を飲み込んだ。
開脚をしているせいでわずかに小陰唇が露出し、その上にあるクリトリスも見て取れた。
すると加奈は自分自身でクリトリスを摘み上げた。
「あんっ…!」
さっきよりも大きな声を上げる。おそらく感度の度合いが段違いなのだろう。
加奈はもう片方の手も休ませることなく、ほとんどなんの膨らみのない乳房に手を伸ばした。そして乳首をゆっくり撫で上げた。
「ああんっ…!」
胸と秘所両方を同時に責めたためか、加奈はさらに艶めかしい声をあげた。

ーポチャ…
突然頭の上に水滴が落ちた。冷たくも温かくもない水。刺激としては無いに等しいが、
加奈の痴態に釘付けになっていた俺の目を覚ますには充分だった。
俺は湯船から立ち上がり加奈の前に立ち、加奈の両手を捕まえる。そして加奈の両目をジッと見据えた。
加奈の瞳には戸惑い、後悔、恐怖色々な感情が浮かんでいるように見えた。
「加奈」
目を離さず優しく諭すように言った。怒るのではなく、教えなくてはならないから。
「それは人に見せるような物じゃない。人はそれを見て喜ぶかもしれない、現にそれで飯を食べている人がいる。でも加奈はそうなるべきじゃない。お前みたいないい子には、必ず幸せで美しい未来が待っているから、な?」
「うん」
加奈は今までやった事をすべてまとめて恥じらっているほどに顔を赤くして小さく頷いた。
それでも両目は俺を捉えていた。
「お兄ちゃん」
「ん?」
「大好き」
そう言って加奈は唇を合わせた。柔らかくて、甘酸っぱいキスだった。
「お前、俺の言ってること理解できてたのかよ」
唇を引き剥がし、俺は言う。
「えへへ、初めてはお兄ちゃんって決めてたの。だから今しかないって思ったの」
はにかむように笑いながら加奈は言った。まったく嬉しくなるような事を言ってくれるものだ。
「けっ」
これを照れ隠しと言うのだろう、悪態をついて加奈から目を逸らした。


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