灰色の真昼どき-1
僕は、脚を広げた幼牝のくっきり刻まれた筋に中指を押しあてた。
幼牝はビクリと太ももを一瞬大きく揺らした。
僕は指先をジッと当てっぱなしにしている。
幼牝は腰から下をモゾモゾと動かしている。
それは僕の指先から逃れようとしているのではなく、僕の指先を自分の筋の一番気持ちいい場所に運ぶために、位置を整えていたんだ。
僕は黙って幼牝の好きなようにさせていた。幼牝は指先がお望みの場所にたどりつくと、僕の手に自分の手を添えて、身体をゆっくりと左右に揺らしはじめた。
幼牝は僕の視線も気にせず、口元にだらしない笑みをこぼしている。
暗い灰色の空が見える、公営の高層マンションの階段の片隅で、僕は出会ったばかりの幼牝にオナニーの手助けをしていた。
○
僕はc学二年生。
その日学校で昼食をとっていると校内放送で、
「大雨警報が出ました。帰宅の準備をしてください」
と言われた。
下校してる時には、まだ雨は降ってなかった。
僕は足早にウチに帰ると、制服を脱いでポッケがいくつもついた作業上着に着替えた。
そして町の一角にそそり立つ高層マンションの端のコンクリートの角ばったらせん階段に足を踏みいれ、曲がるときに一時停止しながら登っていった。
最上階がせまってきたころ、僕は階段の角で上着のポッケから小道具のダテめがねをつまみ出すと、それを掛けて角を曲がった。
「あ、」「あ?」
階段に幼牝がひとり座っていた。僕はすかさず聞いた。
「あれ、今日は学校どうしたの?」
幼牝は答えた。
「うん…、今日は大雨警報が出たから、お昼の授業なくなったの。」
僕は階段を曲がる直前に、幼牝の姿を確認していた。
そしてその答を期待していた。「あ、そうなの?へんだね、雨なんかふってないのにね……」
僕はそう言うと幼牝の隣にどっかり腰をおろした。
そして、ポッケから小道具のタバコを取り出してライターで火をつけると、吸ったふりして煙を吹き出した。
そして幼牝を見て言った。
「あ、ゴメン。きみ、タバコ苦手だったかな?」
幼牝は首を振った。
知らないオッサンに隣に座られて、タバコの煙を嗅がされて固くなってる幼牝。
もう、スキを見てこの場から逃げそうな感じだ。
僕は聞いた。
「ここで、ひとりで何してたの?」
幼牝は困った笑みを浮かべてうつむいた。