捕獲(二)-2
ほぼ、書類に記述してあることだから、そのまま了承することにした。
「あの…。沙莉ちゃんじゃなくって、普段から沙莉って呼んで欲しいです。」
「あの調教って、いつから?」「うん、まずはカウンセリングしよう。沙莉のこと、もっと知っておかないとね。」「時間とかは?」「定休日か、その前日にしよう。時間は無理がかからないように配慮するよ。これでいい?」
「はい!ありがとうございます!」沙莉は深々と頭を下げた。
沙莉と普段通りに世間話に花が咲く。私が沙莉の違った側面を知り、彼女が受け入れたことで以前より親密感が上がった。抱き寄せても拒まないだろうが、まだまだ焦ってはいけない。沙莉の調教願望がチラリと顔を見せるまで、素知らぬ顔で過ごそう。そう、調教は強制するよりも、奴隷が渇望し焦らして与えてやるのがいい。