びーあ〜る-2
2秒後。
「他にはないかないのかな」
紙に文字いっぱいが書いてあったのを眺め、よろめく動作と共に後ろへ放り投げる。
「小説の目次で寝れる俺が、あんなの読んでられるかッ」
捨てた紙を無視し、バックの中身をあさりだす。
ハァーと溜息をつき、手持ち道具を眺め、また溜息。
机に広げられたのは、ハンカチや拳大の石、ブレスレットなど数品。
「なんで石ころ…」
カチャ…シューッ
「ん?」
道具をバックに詰めて直しているとき、部屋の中に軽い音が響き扉が自動で開いていく。
(なんかゲームみたくなってきたな…)
まさかなーと、自分の考えにツッコミをいれ、バックを背負い使えそうな物はポケットに入れる。
居心地のよかった部屋に、別れと感謝を礼であらわし、真っすぐに伸びる廊下を歩き始めた。