one-sided love*happy end*-5
『うわぁっ…超可愛い!』
『コハルちゃんって、言うのよ。』
何で名前…あ、そっか。お母さん、病院行ったんだっけ。
あ、髪の毛黒かったんだ…。ちょっと残念。
何で初対面かと言うと、アタシは、兄やんに病院に行くことも名前を知る事も止められていたから。
『…ハユ…。』
あ、兄やんだ……アレ?
母さんが抱いてるのは…コハルちゃん?
じゃあ、兄やんが抱いてるのは…?
…もしかして、兄やんが言ってたお楽しみって、まさか…?!
自分の胸に抱いている者を、アタシに抱かせた。
『兄やん、この小さいのって…』
銀色の毛、小さいながらに整った顔立ち…間違いない。
くっくっく…と笑って、兄やんは言った。
『ヒヨリって言うんだ…。男…な。』
そんな、小春日和なある日の出来事。
笹川家に、新しい家族が2人増えた………――――。
幸せな日々が続く事を…どうか、永遠に……。
〜end〜