あなたへの手紙-1
「や、柳瀬!」
私の名前は柊 愛奈。ピッチピッチの高校三年生だ。
「手紙どうりに来たけど何?」
「い、いや…その〜…」
私は今ラブレターを渡そうとしている…。この柳瀬 涼太に…。
「用がなければかえるよ」
「まっ、まって!」
「何?」
「あ、あの…これ受け取って!」
「……?ラブレター?」
「う、うん…////」
「………ふ〜ん…。」
と、その時!
ガサガサ!!
「!!!!!だ、誰!」
「俺だよ、俺。」
「!!!!!!飯田!な、何であんたがここに」
こいつは同じクラスの飯田淳。はっきり言ってお節介だ。
「だってぇ〜俺も柳瀬のラブレター見せてもらったもん♪」
(こ、このくそ野郎が…だから女子に嫌われるんだよ!)
「はい、はい、そんなに怒らない〜。」
「じゃぁ、さっさと帰れ!
「るせぇなぁ〜。そんなに怒ると高血圧になるぞ〜。」
「おまえ本当に東京湾に沈めたろうか!?」
「ま、まぁ落ち着けよ。大体涼太がお前みたいなブスで、間抜けな奴のラブレターにお答えすると?」
グサッ!グサッ!と心に一言一言が刺さった…。
その間に涼太はラブレターを読んでいた。
「で?涼太返事は?」
「………………ゴメン……。」
「えっ。」
その一言だけは聞きたくなかった……。
「だーから言っただろ。やめとけって。」
「じゃっ……。」
そう言って涼太は去っていった。
その場に残るは飯島と愛奈だけだった。
《……………き、気まずい…………。》
「ま、まぁ世の中色々あるもんだ、人生これからだ!」
「あんたは他人事だと思うけど私は…………。」
ポロポロと涙が出てきた。こんな所は誰にも見せたくなかったのに……。
「大体あんたは何でっ………。」
「…………だって好きな人の恋は実ってほしくないじゃん。」
「ま、まぁそうだけど………ってエェ!?」
「俺、お前に告ってないけどずっと好きだったんだけど。」
「〇♂⊃∧∋⊇⌒⊥∠∀!∞&!?」
「お前何語だよ、それ。」
「な、なぁ愛奈………。」
《愛奈ぁ!?》
「あんな奴やめて俺と付き合わないか………。」
《はいぃぃぃぃ!?何でこんな展開に!?》
これからはどうなるかわからない三角関係がこうして始まった………。
END