恋人から香る、親友の匂い-8
「んん、理央はイッちゃってるのに、そんなこと、されたら…………止まらなく、な、るでしょ…?!」
加奈子は口を押さえながら、切れ切れに理央に訴える。
「止まらなくなるって、何」
理央は脚と脚の間から加奈子を見上げて、いたずらっぽく笑う。
そして露出した太ももを舌でなぞりあげた。
加奈子は理央の髪の毛をゆっくりと撫でる。
「ーーまたシたくなるって意味。我慢…してたんだから」
加奈子は理央の腕を引っ張り、二人とも下半身を露出させたままの滑稽な格好で、常夜灯のみがついたリビングへ、柚木を起こさないよう静かに出る。
理央をダイニングテーブルの手前の椅子に座らせ、加奈子は跪くと膝から太ももへかけて舌を這わせる。
半ば柔らかくなっている肉棒を指で支え、睾丸に優しくキスをする。
「んっ……」
びくびくと、理央の体が震えた。
「かな、こ………」
「んちゅ……ん……」
音を立てながら、指で支えている肉棒部分にもキスを落とす。
じょじょに固くなっていくそれを頬張ると、喉奥まで加奈子は一気に突き立てる。
「ーーっっ。加奈子、マジ、そんな奥まで……!」
まるで自らを痛めつけるように、喉の奥に張り詰めた先端を当てる。
騎乗位で、子宮の奥にグリグリと自ら擦り付ける時のように。
「苦しいでしょ、そんな根元まで……」
切なそうに理央は訴える。
もちろん、とても快感度が高いのだが、こんなに小さい口の中に自らの大きめなそれが納まっていることで苦しいのではないかと不安になる。
「ん、ふ、ぅ……苦しいのは好きじゃ……ないけど、理央のがお口のナカいっぱいになるのは好きなの」
口からそれを離して、ふふっと笑う。
サラサラのストレートヘアが乱れて、笑う姿は何とも妖艶だった。
「それに今日は、お口のナカ、消毒しておきたい」
眉毛を八の字にして加奈子は訴える。
そんな風に自分の親友のなしたことを言われ、理央の胸が苦しくなった。
「ごめん、怖い思い……させて」
「少なくとも、理央は何も悪くないじゃない」
そう言うと、加奈子はハリを取り戻した肉棒に唇を寄せる。
血管が幾筋も浮き出た肉棒に舌を這わせ、丁寧に幾度も下から舐め上げて、さらには尿道に舌を押し付けた。
「ん、く、……ぅ」
理央が快感を感じつつも、加奈子になされると恥ずかしい行為のひとつだった。
尿道という性器の大事な部分を、加奈子は嫌がらず丁寧に舐めとる。
丁寧になされるその行為に、理央の顔が恥ずかしさから紅潮していく。
「加奈子……ごめ、ん、それ慣れなくて……恥ずかしい……」
「あたしにいつも無理やり恥ずかしいこと言わせようとしたりするくせに」
ふふっ、と加奈子は笑う。