第二十七章 波しぶき(画像付)-4
(す、すご・・い・・・わたし・・・)
まるで夫を犯しているようで、むず痒い感覚に興奮している。
藤本さん達とスワッピングをする前は、こんなに積極的ではなかった。
むしろ、セックスに対して頑なに恥ずかしいことを拒否していたのだ。
フェラチオ、性器を口で愛撫するなど、想像すらできなかった。
裕君がいくら望んでも、ありえないことと避け続けていたのに。
それが今は、ケダモノようにコックの味を貪っている。
「あふぅ・・・んんっ・・
ふぅ・・あはぁ・・・」
亀頭をなぞるように舌を這わせ、熱い息を吹きかけていく。
「おおぉ・・・い、いい・・・」
裕君が歓びの声を漏らす度に、ズキンと胸が高鳴る。
「嬉しい・・・もっと・・もっと、感じてぇ・・・」
見上げて囁く私の頬を撫でながら、裕君は笑みを浮かべている。
目覚めの気だるさは消え、二人は熱い欲望の命ずるままに一つになった。
抱き合いながら官能の海を泳ぐ私は、セックスの歓びを全身に感じていた。
今この時、この瞬間を大切に味わい尽くしたかった。
愛する夫と共に。
「裕君・・・」
「映見・・・」
愛の囁きは互いの唇の中に溶け込み、やがて大きな波に飲まれていく。
幸せに包まれながら、私は昇って行った。
スワッピング二日目。
私と裕君の朝は、こうして始まった。