逸るこころ-1
次に服装は、、、どうせ脱ぐのだから服装は関係ありませんが、万一、道中人に会った場合に成人に見えるように。幸い大人っぽい容姿ではあったので、服装さえ注意すれば暗がりなら十分、大学生くらいには見えたはずです。
上下、私の持つ服の中で最も「大人っぽさ」を感じさせるもの、それに、大学生の従妹がくれたサンダル。髪型も少しでも子供っぽさを消せるよう工夫し・・・
それと、大事なこととして脱ぎ着の手間を省くためキャミはつけないことに。普段は透けて見られるのが絶対嫌でそんなことはしないのですが。
いっそブラとショーツも、と考えたが、夏場のノーブラというのは深夜でも勇気がいります。
今から露出をするというのにおかしな話ですが。
それに万一、怖気づいたときに「全裸」ではなく「下着姿」なら出来るかも知れない。
兄の予定と、私が翌日午前中に所用がない日・・・
私は決行を今夜に決めました。
その夜、両親と兄が寝静まるのを待つ間の時間が、とても長く感じました。
午前二時。
両親は間違いなく眠りについている。私は兄を確認すべく部屋の前まで行きました。部屋は灯りがついている様子はない。物音ひとつ聞こえない。
意を決し、私は恐る恐る玄関を出ました。サンダルの音が思いの外響く。私は素足になり家から離れるまでそのまま歩きました。
誰もいない、、、閑静な住宅街なのが幸いでした。それでも表通りは避け、多少まわり道でも裏道を選び公園に辿り着きました。
生まれ育った街の公園、、、ロケーションは把握していました。裸になるなら、、雑木林の奥がいいだろう。公園の半分以上は雑木林でした。
中央に大きな芝生の広場、それを囲むかのような遊歩道、さらにそれを囲む雑木林。遊具もそれほど充実しているわけではないけれど、それでも休日となると小学生や親子連れでにぎわう公園です。
そんな健全なところで、、、私は何をしようとしているのだろう。ふと我に返りそんなことも考えたりしました。
しかし「やってしまった」あとの後悔より、やらずに帰ることのほうが大きいと確信していました。実際はそんなことはやってみないと解らないはずだが、それほどまでに私の「欲望」が日頃のストレスなどの助けで暴走し、私自身をも暴走させたのでしょう。
公園の、端から端まで歩くと5分ほどはかかる。あまり奥まで行くと帰りが遅くなるので、自宅方向から最も近い入り口から入り、そこから近場の雑木林のなかを進んでいきました。万一、家族にバレればとんでもないことになる。一応、喉が渇きコンビニまで行ってた、という言い訳は用意していたが、そんな言い訳は一度限りだろう。見つかれば二度と出来ない。
もっとも二度目のことなど考える余裕はなく、雑木林の奥まで進んだ私は、周囲を十分過ぎるくらい見渡し、意を決して、、裸になり始めました。
下着を脱ぐときはさすがに躊躇いましたが、、、せっかくここまでして、下着姿で止めて帰ってしまったら、私自身が私に呆れるだろう。
私は生まれた初めて屋外で裸になった。つぎ、、どうしよう・・・興奮はしたが、これだけでは満足しなかった・
私は、、、芝の上に寝そべり、自らを辱めました。
私は、、、実はいつも自分でするときに「自己嫌悪」に苛まれます。
「まひろ、、、情けない・・・我慢できないの?!」
もうひとりの「真面目な」まひろが私を叱る。今日はもうひとりの私が、いつも以上に怖い。
「あなた何してるのよっ!?ここをどこだと思ってるの?夜中って言ったって、もし誰か来たらどうするの?!、、、変態なんじゃないの?!」
確かに、、、こんな姿、もし知り合いにでも見られたら、どうなるだろ・・・・
そんなことを考えている間も指は止まることはなく、逝ってしまうまでにいつもより短い時間しかかかりませんでした。いつもの何倍もの興奮、それにやはり早く終わらせないと、という思いからか、あっという間に感じました。
我に返った途端、急に怖くなり、私は急いで服を着、驚く速さで自宅まで辿り着きました。
部屋に辿り着くと、安堵とともに興奮が甦ってきました。
「私、、とんでもないことしちゃった、、、」
そんな後悔とは裏腹に、興奮冷めやらぬ私はなんと、、、もう一度自分を辱めようと横になり、着替えもせずに、
「もし、、、誰かに見つかってたら・・・襲われてたかも知れない」
などと、襲われたことを想像しながら・・・・自分のカラダを責めはじめました。
下着のなかは、、、もう濡れていました。
もし、、、襲われたら、どんなことをされるんだろう。
さっき逝ってから一時間も経っておらず、更なる興奮を得るにはこのくらい「淫らな」想像をするしかなかった。
やっぱり、、、レイプされるよね・・・つまり処女を失うんだ。
レイプで処女をというのは嫌かも・・・
それに、どのくらい痛いんだろ。もう自分の指だとすっかり痛くなくなったし、もしかしたら私、そんなに痛くないのかも・・・
あと、当然、中に出されちゃうのかな、、、それが一番困る、かな。
強烈な妄想のせいか、既に「三度目」というのに、、、驚くべき早さで達してしまい、さすがの私のカラダも堪能したようでした。
行為と妄想が「はしたない」分、あとの自己嫌悪と、もうひとりの私からの叱責も激しかった。