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蜂の子
【レイプ 官能小説】

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蜂の子-1

僕は目の前のクラスメイトの女の子を不思議な気持ちで見詰めていた。無表情を装っても、僕の瞳はおどおどとぎこちなく泳いでいて、きっと怪訝な色を隠しきれずにいたに違いない。
窓は夕焼けに染まって、僕と麻理亜の影だけが、長く長く床に伸びていた。
放課後の教室はしんとして、ぱちんぱちんと、麻理亜がホチキスを止める音だけが響いている。その音が、たんたんと作業をこなす姿勢の良い彼女によく似合って、僕に言葉を発するのをためらわさせていた。
僕は実際どうしてよいのか分からなかった。怒りとも、恐れともつかない得体の知れない鉛の様な物が心に重く溜まっていた。

僕は田舎の祖母を思い出していた。蜂の子を美味しそうに食す祖母を、幼い僕は、恐怖や軽蔑や興味や、羨望の入り交じった瞳で見詰め、ちょうど今の様に困惑していた。
修学旅行のしおりが次々と机に積まれていく。
僕らがしおり係に決まった時、できるなら、しおりが完成するまでにこの美しい黒髪の少女の事をもっと知りたいと思っていた。
けれど、今は違う。僕は彼女の秘密を忘れたがっている。
僕をこんなにも困惑させているのは、全て昨日僕が見てしまったある光景の仕業なのだ。

「どうしたの?」
麻理亜が僕の視線に気付いて顔を上げた。
同時に長いまっすぐな髪が揺れた。僕はもはや動揺を隠すことはできなかった。この目の前の凛として清潔なクラスメイトが、夕べは暗い教室の中、数学教師の姿態の上で髪を乱していたなんて。耐えきれない動揺は苛立ちに代わり僕は立ち上がって叫んだ。
「僕は…僕は知ってるんだぞ!」
「何を?」
臆することなく麻理亜の大きな瞳が僕を見詰め返した。
黙っていると細い手が顔に伸びてきたので、驚いた僕はいすを倒してしりもちを付いてしまった。
立ち上がろうと思う前にはもう、麻理亜が馬乗りになってほほえんでいた。
「あたしも知ってるわ。」
顔を寄せた彼女が耳元で囁いた。
「…きのう、のぞいていたでしょう?」
僕は逆毛が立つ程に驚いて真っ白になってしまい、気付いた時には僕の舌には麻理亜の舌が絡み付いていて、ズボンと下着がすねまで下げられていた。
「何をするんだよっ!」
「騒いだら人が来るわよ。まだクラブの子達も残ってる時間だもの。私、君に襲われたって言うわ。犯罪者になるのは君よ。」
すっかり支配者になった麻理亜が、得意そうに笑った。僕は女の子のこんな厭らしい顔を見るのは初めてで恐ろしくて仕方無かった。
こういうのをまさに蛇ににらまれた蛙と言うのだ。
蛙の僕をよそに、麻理亜はセーラー服のスカーフで僕の手首を縛ると、萎縮したペニスを撫でた。
「いつもは、どういう風にしてるの?」
そう言いながら性器の周りに熱い舌を這わせた。麻理亜は本当に愉快そうだった。そんな様子を心底軽蔑しているのに、ぼくの体は意に反して熱くなっていった。
「まだ女の子みたいな肌してるのに、こんなに大きくなるんだね。」
僕の顔は羞恥で真っ赤になっていた。麻理亜は下着を取ってそんな僕の顔に尻を付きだした。情けなくて仕方無かった。それでもあらわになったその場所に、僕はすい寄せられていった。
「どうするか、分かる?」
麻理亜の声にも構わず僕は夢中で、舌を突き立てた。


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