第三十三章 裏切り-6
『感じて下さいよ、奥様・・・』
対称的に優しく耳を舐める男達が官能を交錯させ、理性を奪っていく。
『ほら、言うのよっ・・・』
『言って下さい・・・』
(ああ・・だめ・・・も、もう・・・)
『い・・いい・・・』
『いいですよ、奥様・・・』
『ほら、もう一度・・・』
『ああっ−・・・』
二人の手が乳首を同時に摘んで刺激すると、更なる快感に大きな声を漏らした。
『いいっ・・気持ちいいっ・・・』
自分の声に、押さえつけていた欲望が解き放とうとしていた。
『ああっー・・あっあっあっ・・・』
バイブと指の愛撫を改めて感じてしまう。
『だ、だめっ・・ああっ・・だめぇっー・・・』
晒されたヴァギナから透明な液体が飛び散っていく。
逞しい腕で抱えられ、香奈子は両足を大きく広げたまま身体を預けていた。
ギャラリー達の前で味わう絶頂感に、香奈子はもはや、なすがままであった。
『ああっ・・・あああっー・・・』
革手袋の指が、押し込んだローターをグリグリとかき回す。
『いやっ・・・ああっー・・だめっー・・・』
歯を食いしばり、絶叫する香奈子のバストを何本もの手が揉み解している。
『どうなの、香奈子っ・・・どうなのっ?』
責める女の声が激しさを増していく。
『ああっー・・・』
官能に耐え切れなくなった香奈子は、弓のように背中をそらせた。
『い、いくぅっー・・・・』
大量のしぶきが噴出すと同時に、ローターが勢いよく飛び出した。